「イオンとマックスバリュって、何が違うの?」
同じイオングループなのに店名が違って、混乱しますよね。実は、イオンはGMS(総合スーパー)、マックスバリュはSM(食品スーパー)という業態の違いがあります。運営会社も異なり、品揃えや使い分け方も変わってくるんです。
この記事では、公式情報をもとにイオンとマックスバリュの違いを解説します。「トップバリュ」「イオンモール」「ザ・ビッグ」など関連用語も整理し、生活シーン別の使い分け方までご紹介。読み終わる頃には、モヤモヤがスッキリ解消されているはずです。
イオンとマックスバリュの違いを端的に解説【結論】
まず結論から。イオンとマックスバリュの違いは、以下のポイントで整理できます。
📌 端的に分かる違い
- イオン=GMS(総合スーパー)。衣食住をワンストップで提供。運営は主にイオンリテール。
- マックスバリュ=SM(食品スーパー)。食品・日用品が中心。運営は地域ごとのマックスバリュ各社や地域会社。
- 同じイオングループですが、業態・運営会社・品揃えが異なる別フォーマットです。
買い物シーンで例えると、週末に家族で衣料品も家電もまとめて買うならイオン、仕事帰りに夕飯の食材だけ買うならマックスバリュという使い分けができます。
5つの業態を比較する早見表
イオングループには、イオンとマックスバリュ以外にも複数の業態があります。混同しやすいので、早見表で整理しましょう。
| 名称 | 業態 | 特徴 | 主な運営 |
|---|---|---|---|
| イオン | GMS | 衣食住ワンストップ | イオンリテール等 |
| マックスバリュ | SM | 食品・日用品中心 | マックスバリュ各社・地域会社 |
| ザ・ビッグ | DS | 低価格志向 | イオンビッグ・地域会社 |
| トップバリュ | PB | 商品ブランド(店舗名ではない) | イオン(企画) |
| イオンモール | ディベロッパー | モール開発・運営(202施設、2025年10月現在) | イオンモール |
💡 用語解説
- GMS(General Merchandise Store)=総合スーパー
- SM(Super Market)=食品スーパー
- DS(Discount Store)=ディスカウントストア
- PB(Private Brand)=プライベートブランド
ここから、イオンとマックスバリュの違いを詳しく見ていきましょう。
イオン=GMS(総合スーパー)の特徴
イオンは、GMS(総合スーパー)という業態に分類されます。衣食住すべてを一つの店舗でまかなえる「ワンストップショッピング」が最大の特徴です。
GMSとは?衣食住をワンストップで提供
GMS(General Merchandise Store)は、食品・衣料・日用品・家電など、幅広いカテゴリを総合的に扱う大型店舗を指します。イオンリテールの公式サイトでも、「イオングループのGMS事業の中核を担う」と明記されています。
家族連れで訪れて、食料品だけでなく子供服や家電も一緒に買える点が、後述するSM(食品スーパー)との大きな違いです。
📌 GMSの品揃え例
- 食品:生鮮食品・加工食品・惣菜・ベーカリー
- 衣料:メンズ・レディース・キッズ・ベビー
- 住居:日用品・家電・インテリア・寝具
- その他:書籍・おもちゃ・ペット用品・医薬品
イオンリテールが運営する「イオン」「イオンスタイル」
「イオン」という店名の多くは、イオンリテール株式会社が運営しています。イオンリテールは、イオングループの中でGMS事業を中核的に担う会社です。
また、都市型の高付加価値店舗として「イオンスタイル」というブランドも展開。品揃えや売場デザインをさらに洗練させた業態で、駅近や都心部に出店しています。
💡 補足:地域会社が運営するイオンもある
北海道・東北・九州など、一部地域では地域会社(イオン北海道、イオン九州など)が「イオン」ブランドの店舗を運営しています。運営会社は異なりますが、業態はGMSです。
詳しくはイオンリテール公式サイトの会社情報で確認できます。
取扱カテゴリと売場規模の目安
イオンの売場面積は店舗によって異なりますが、大型店では数千㎡〜1万㎡超の規模になります。法令上、売場面積1,000㎡を超えると「大規模小売店舗立地法」の対象となるため、この基準が一つの目安です。
各社に統一された面積基準は公開されていませんが、イオンは「衣食住すべてを扱う総合力」が売りのため、食品スーパーよりも広い売場を持つのが一般的といえるでしょう。
次に、マックスバリュの特徴を見ていきましょう。
マックスバリュ=SM(食品スーパー)の特徴
マックスバリュは、SM(食品スーパー)という業態に分類されます。日常の食品・日用品を中心に扱い、「毎日の買い物」に特化しているのが特徴です。
SMとは?日常の食品・日用品が中心
SM(Super Market)は、食品と日用消耗品を中心に扱う中型店舗を指します。イオンのような衣料品や家電の大型売場はなく、生鮮食品・加工食品・日用品に絞り込んだ品揃えが特徴です。
「仕事帰りに夕飯の材料を買う」「朝食用のパンと牛乳を買い足す」など、短時間で効率よく買い物できる点がGMSとの大きな違いといえます。
📌 SMの品揃え例
- 生鮮食品:野菜・果物・精肉・鮮魚
- 加工食品:冷凍食品・レトルト・調味料・菓子
- 日配品:牛乳・豆腐・納豆・パン
- 日用品:洗剤・ティッシュ・シャンプー
- 惣菜・ベーカリー:店内調理の弁当・パン
衣料品や家電を扱う店舗もありますが、GMSに比べると売場面積は限定的です。
各地域のマックスバリュ会社が運営
マックスバリュは、イオンリテールのような単一会社ではなく、地域ごとの複数の会社が運営しています。例えば以下のような会社があります。
- マックスバリュ東海株式会社
- マックスバリュ西日本株式会社
- マックスバリュ関東株式会社
- マックスバリュ九州株式会社
- イオン北海道株式会社(地域会社がマックスバリュも運営)
このため、地域によって品揃えやサービス内容に若干の違いが生まれます。イオングループの公式サイトでは、SM事業のカテゴリに各マックスバリュ会社や地域会社が分類されています。
⚠️ 注意:運営会社は地域で異なる
同じ「マックスバリュ」でも、運営会社が異なるため、ポイントカードの仕様や独自サービスに違いがある場合があります。詳細は各地域の公式サイトで確認しましょう。
詳しくはイオン公式サイトのグループ企業紹介で確認できます。
24時間営業店舗もある(店舗により異なる)
マックスバリュの大きな特徴の一つが、24時間営業の店舗が存在する点です。マックスバリュ関東やマックスバリュ九州などでは、一部店舗で24時間営業を実施しています。
深夜や早朝に買い物したい方にとっては便利な選択肢といえるでしょう。ただし、営業時間は店舗・地域によって大きく異なるため、来店前に各店舗の公式ページで確認することをおすすめします。
💡 営業時間の確認方法
マックスバリュ関東の店舗一覧ページなど、各地域会社の公式サイトで「24時間営業」や営業時間が確認できます。
次に、イオンモールやトップバリュなど、混同しやすい関連業態を整理しましょう。
関連業態も整理【イオンモール・トップバリュ・ザ・ビッグ】
イオングループには、イオン・マックスバリュ以外にも「イオンモール」「トップバリュ」「ザ・ビッグ」など似た名前が多く、混同しやすいですよね。ここで3つの業態を明確に整理しましょう。
イオンモール=ディベロッパー(施設運営)
「イオンモール」は、ショッピングモールを開発・運営する会社です。小売店ではなく、ディベロッパー(不動産開発業)という位置づけになります。
イオンモール株式会社の公式サイトによると、2025年10月現在で202モール(国内164/海外38)を運営しています。モール内には「イオン」や「マックスバリュ」などのイオングループ店舗だけでなく、専門店テナントも多数入居しているのが特徴です。
📌 イオンモールの役割
- 大規模地域開発およびショッピングモールの開発
- モール施設の運営・管理
- テナント誘致・リーシング業務
- イベント企画・集客施策
つまり、「イオンモールに行く」というのは「モール施設に行く」という意味であり、「イオン(店舗)に行く」とは意味が異なります。モール内にイオン店舗が入っているケースが多いため混同しやすいのです。
詳しくはイオンモール公式サイトの会社概要で確認できます。
トップバリュ=PB(商品ブランド)
「トップバリュ」は、店舗名ではなく商品のブランド名です。イオンが企画・開発するPB(プライベートブランド)の総称で、イオン・マックスバリュ・ザ・ビッグなど、イオングループの各店舗で販売されています。
「トップバリュとマックスバリュの違いは?」という疑問をよく見かけますが、これはレイヤー(階層)が異なるため比較対象になりません。
💡 分かりやすい例え
トップバリュ=商品名(例:トップバリュの牛乳)
マックスバリュ=店舗名(例:マックスバリュで買い物)
→「店でトップバリュ商品を買う」という関係です。
トップバリュには「トップバリュ ベストプライス」(低価格)、「トップバリュ グリーンアイ」(オーガニック)など複数のラインがあります。詳しくはトップバリュ公式サイトで確認できます。
ザ・ビッグ=DS(ディスカウントストア)
「ザ・ビッグ」は、DS(ディスカウントストア)という業態です。低価格志向を前面に打ち出し、EDLP(エブリデー・ロー・プライス=毎日低価格)戦略で運営されています。
主な運営会社はイオンビッグ株式会社ですが、北海道などでは地域会社(イオン北海道など)も「ザ・ビッグ」を運営しています。イオン北海道の公式サイトでは、2025年2月末時点でザ・ビッグ25店舗を運営していると記載されています。
📌 ザ・ビッグの特徴
- 低価格志向:EDLP戦略で毎日安い
- シンプルな店舗設計:装飾を抑えてコスト削減
- PB比率高め:トップバリュ商品の取り扱いが豊富
- 食品・日用品中心:SMに近い品揃え
「とにかく安く買いたい」というニーズに特化した業態といえるでしょう。詳しくはイオンビッグ公式サイトで確認できます。
ここまで業態の違いを整理してきました。次は、実際の生活でどう使い分けるべきか、具体的なシーン別に見ていきましょう。
生活シーン別の使い分け方【実践ガイド】
イオンとマックスバリュの違いが分かったところで、実際の生活でどう使い分けるべきか、5つのシーン別に見ていきましょう。
まとめ買い・家族の買い物→イオン(GMS)
週末に家族で出かけて、食品・衣料・日用品をまとめて購入したいときはイオンが最適です。子供服を買いながら食材も調達でき、1回の来店で済むのが最大のメリット。駐車場も広く、カートに大量の買い物を積めます。
こんな人におすすめ:ファミリー層、週1回のまとめ買い派、衣料品も一緒に見たい人
日々の買い足し→マックスバリュ(SM)
仕事帰りや平日の夕方に、今日の夕飯の材料だけサッと買いたいときはマックスバリュが便利です。食品・日用品に特化しているため、店内を効率よく回れます。住宅街に立地する店舗が多く、「近所のスーパー」として使いやすいのも特徴です。
こんな人におすすめ:単身世帯、共働き世帯、短時間で買い物を済ませたい人
深夜・早朝の買い物→24時間営業のマックスバリュ
夜勤明けや早朝出勤前など、深夜・早朝に買い物したい場合は、24時間営業のマックスバリュが選択肢になります。ただし、全店舗が24時間営業ではないため、事前に店舗の営業時間を確認しましょう。
こんな人におすすめ:夜勤・シフト勤務の人、早朝に買い物を済ませたい人
専門店も回りたい→イオンモール(施設)
食品だけでなく、ファッション・雑貨・飲食・エンタメも楽しみたいときはイオンモールへ。モール内にイオン店舗が入っているケースが多いので、買い物のついでに専門店を見て回れます。休日のレジャーとして家族で過ごすのにも最適です。
こんな人におすすめ:休日に家族でお出かけしたい人、専門店も見たい人
とにかく安く買いたい→ザ・ビッグ(DS)
価格重視で日常の買い物コストを抑えたいなら、ザ・ビッグがおすすめです。EDLP戦略により毎日低価格で、トップバリュ商品の品揃えも豊富。店舗設計がシンプルなため、効率的に買い物できます。
こんな人におすすめ:節約志向の人、PB商品を積極的に使いたい人
✅ 使い分けのポイント
- 週末のまとめ買い→イオン(GMS)
- 平日の買い足し→マックスバリュ(SM)
- 深夜・早朝→24時間営業のマックスバリュ
- 休日のお出かけ→イオンモール(施設)
- 節約重視→ザ・ビッグ(DS)
自分の生活スタイルに合わせて、上手に使い分けてみてください。来店前には、各店舗の公式サイトで営業時間や取り扱い商品を確認しておくと安心です。
次は、よくある勘違いをQ&A形式で解消していきましょう。
よくある勘違いQ&A【5つの疑問を解消】
イオンとマックスバリュに関して、よくある5つの疑問をQ&A形式で解消していきます。
- イオンとマックスバリュは同じ会社が運営しているの?
-
同じイオングループですが、運営会社は異なります。イオン(GMS)は主にイオンリテール株式会社が運営し、マックスバリュ(SM)は地域ごとのマックスバリュ各社や地域会社(イオン北海道、イオン九州など)が運営しています。グループ全体の方針は共通ですが、各社が独立した事業会社として運営している点が重要です。
- イオンとマックスバリュ、どっちが安いの?
-
一律に比較するのは適切ではありません。業態が異なるため、品揃えや価格戦略も異なります。ザ・ビッグ(DS)は低価格特化、マックスバリュ(SM)は日常の使い勝手と価格のバランス、イオン(GMS)は品揃えの総合力が強みです。特売品やPB商品(トップバリュ)はどの店舗でも取り扱いがあるため、「何を買うか」によって最安値は変わります。チラシや店舗アプリで価格をチェックするのがおすすめです。
- トップバリュとマックスバリュの違いは?
-
トップバリュ=商品ブランド(PB)、マックスバリュ=店舗名(SM)です。レイヤーが異なるため、比較対象にはなりません。「マックスバリュでトップバリュ商品を買う」という関係性です。トップバリュはイオングループ全体のPBなので、イオン・マックスバリュ・ザ・ビッグなど、どの店舗でも購入できます。
- イオンモールとイオン(店舗)の違いは?
-
イオンモール=施設を開発・運営するディベロッパー、イオン(店舗)=小売店です。イオンモール株式会社は大規模ショッピングモールを運営する不動産開発会社で、2025年10月現在、国内外で202モールを展開しています。モール内にイオン店舗(GMS)が入居しているケースが多いため混同しやすいのですが、事業内容は全く異なります。
- 正式表記は「マックスバリュ」?「マックスバリュー」?
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正式表記は「マックスバリュ」(長音なし)です。マックスバリュ関東など各社の公式サイトでも「MaxValu」「マックスバリュ」と表記されています。ただし、検索では「マックスバリュー」と入力する人も多いため、どちらで検索しても同じ情報にたどり着けるよう配慮されています。公式な文書やSNS投稿では「マックスバリュ」を使うのが正確です。
💡 さらに詳しく知りたい方へ
各社の公式サイトには、店舗情報・サービス内容・企業理念などが詳しく掲載されています。正確な情報は必ず一次情報(公式サイト)で確認しましょう。
それでは最後に、この記事の内容をまとめましょう。
まとめ:イオンとマックスバリュを賢く使い分けよう
イオンとマックスバリュの違いについて、公式情報をもとに解説してきました。最後に重要なポイントを3つにまとめます。
✅ この記事のポイント
- 業態の違い:イオン=GMS(総合スーパー)で衣食住をワンストップ、マックスバリュ=SM(食品スーパー)で食品・日用品が中心
- 運営会社の違い:イオンは主にイオンリテール、マックスバリュは地域ごとのマックスバリュ各社や地域会社が運営
- 使い分けのコツ:まとめ買いはイオン、日々の買い足しはマックスバリュ、節約重視はザ・ビッグと、生活シーンで使い分けるのが賢い方法
同じイオングループでも、業態・運営会社・品揃えが異なる別フォーマットです。それぞれの特徴を理解すれば、買い物の効率が大きく向上するでしょう。
また、「トップバリュ=商品ブランド」「イオンモール=施設運営会社」という関連用語の整理もできましたね。混同しやすい名称も、この記事を読み返せばいつでもスッキリ理解できます。
来店前には、必ず公式サイトで営業時間や取り扱い商品を確認しましょう。特に24時間営業や特売情報は店舗ごとに異なるため、事前チェックが重要です。
この記事が、あなたの日々の買い物をより便利で効率的にする手助けになれば幸いです。イオングループの各店舗を上手に使い分けて、快適なショッピングライフを楽しんでください!


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