「登別温泉に行きたいけど、熊が出るって本当?」「地獄谷を歩いても大丈夫?」――そんな不安を抱えていませんか。
結論から言うと、温泉街の中心部(地獄谷・大湯沼周辺)を名指しした公式の目撃情報は、直近の登別市公表リストでは確認できませんでした。ただし、周辺の道路や展望台付近では過去に目撃例があり、「絶対に出ない」とは言い切れないのが実情です。
この記事では、登別市が公表している公式情報をもとに、温泉街の熊リスクと観光客ができる対策をわかりやすく整理しました。
この記事でわかること
- 登別温泉「中心部」の直近公式情報での確認状況
- 出没が多い時期と、注意したい場所
- 観光で最低限やるべき対策(持ち物・行動・時間帯)
- もし遭遇したときの距離別行動と通報先
観光の散策には、熊よけ鈴があると安心です
山側へ足を伸ばす場合は、熊撃退スプレーの携帯も検討しておきましょう
登別温泉街で熊は出る?結論と最新の確認状況
温泉街の中心部(地獄谷・大湯沼・温泉街通り周辺)を名指しした目撃情報は、直近の登別市公表リストでは確認できませんでした。
ただし、「登別温泉町」という広い範囲で見ると、過去には掲載があります。また、公表情報は「市が把握したもの」であり、すべてを網羅しているわけではありません。「載っていない=出ない」と断定するのは避けましょう。
ポイントまとめ
- 中心部(地獄谷・大湯沼周辺):直近リストでは未確認
- 周辺(倶多楽湖展望台付近など):過去に目撃の掲載あり
- 注意:公表は網羅ではないため、熊は出ないと断定はできない
2025年:温泉街中心部の公式記載は?
令和7年度(2025年度)の目撃情報リスト(2025年7月17日付)を確認すると、掲載されている地点は以下のとおりです。
- 富岸水源地付近
- 上鷲別町(龍仙橋付近)
- 登別工場敷地内
- 登別東町(自然緑地)
いずれも温泉街から離れた場所であり、地獄谷・大湯沼・温泉街通りを特定できる記載は見当たりません。
この結論は、登別市公表リストの最終更新(ページ更新:2025年7月18日)時点までのものです。最新状況は出発前に再度ご確認ください。
出典:登別市 令和7年度ヒグマ目撃・出没情報(2025/7/17)
過去の目撃例:倶多楽湖展望台周辺では掲載あり
一方で、「登別温泉町」という括りでは、過去に目撃情報が掲載されています。
令和3年度(2021年)の例
- 2021年6月7日:倶多楽湖扇形展望台から登別温泉側へ約200mの地点で、体長約2mの熊が目撃されています。
令和元年度(2019年)の例
- 倶多楽湖展望台付近で複数の目撃情報が掲載されています。
倶多楽湖方面は温泉街から車で10分ほどの場所ですが、ドライブや散策で訪れる方もいます。展望台周辺へ行く予定がある場合は、念のため注意しておきましょう。
出典:登別市 令和3年度ヒグマ目撃情報/登別市 令和元年度ヒグマ目撃情報
「載っていない=クマはいない」ではない点に注意
登別市の公表情報は、あくまで「市が把握した情報の一覧」です。目撃があっても報告されなければ掲載されませんし、情報の反映にはタイムラグもあります。
登別市の注意喚起でも、「目撃情報を公式サイト等で確認し、目撃地点付近は控えてください」と案内されています。これは「リストに載っていれば注意」という運用であり、「載っていない場所は安全」という意味ではありません。
「中心部は直近で掲載なし。ただし油断は禁物」というバランスで捉えておくのがよいでしょう。
出没が多い時期と注意したい場所(直近2〜3年の傾向)
登別市の公表情報を見ると、出没は春から初夏(特に6月)に集中しやすい傾向があります。場所としては、温泉街そのものよりも、温泉へ向かう途中の道路や橋の周辺で目撃が報告されています。
時期:6月が目立つ
直近3年の公表件数を見てみましょう。
- 令和7年度(2025年):4件(5月〜7月)
- 令和6年度(2024年):7件(4月〜6月中心)
- 令和5年度(2023年):25件(6月が8件で最多)
特に令和5年度(2023年)は、6月だけで8件の目撃が報告されています。冬眠明けから活動が活発になる春〜初夏は、例年注意が呼びかけられる時期です。
出典:登別市 令和7年度/令和6年度/令和5年度 ヒグマ目撃・出没情報
場所:温泉へ向かう道路や橋の周辺
目撃が報告されている場所は、温泉街の中心部ではなく、周辺の導線が中心です。
- 道道洞爺湖登別線(中登別町〜紅葉谷橋付近):2024年にも掲載あり
- 新登別大橋〜紅葉谷橋(登別温泉方向へ走行中):2023年に複数掲載
- 道道倶多楽湖公園線(倶多楽湖展望台方面):2022〜2023年に掲載
車で温泉に向かう途中、または展望台へドライブする際は、こうした場所を通ることがあります。特に早朝や夕方は熊が活発になる時間帯なので、窓を開けたままの長時間停車は避けるなど、意識しておくと安心です。
判断の目安:直近の情報を最優先に
「今、行っても大丈夫?」と判断するときは、直近12か月の公式情報を最優先してください。
過去に目撃が多かった年があっても、最近の情報で落ち着いていれば、過度に心配する必要はありません。逆に、直近で連続して報告があれば、少し慎重になったほうがよいでしょう。
北海道全体では、ヒグマの生息数が増加傾向にあり、生活圏への出没も増えていると報告されています(北海道ヒグマ管理計画)。ただし、登別温泉街の中心部に限れば、直近で目立った報告はない状況です。
観光客ができる熊対策チェックリスト
基本の対策は「事前に情報を確認する」「複数人で行動する」「音を出して歩く」「薄暗い時間帯を避ける」の4つです。特別な装備がなくても、これらを意識するだけでリスクを下げられます。
登別市の注意喚起をもとに、観光客でも実践しやすいポイントを整理しました。
出発前にやること
- 目撃情報を確認する:登別市の公式ページ(ヒグマにご注意ください)で最新情報をチェック
- 音の出るものを用意する:熊よけの鈴、ラジオ、笛など(市の注意喚起でも推奨)
- 行動時間を決めておく:日の出・日の入り前後の2時間は熊が活発になりやすい
熊撃退スプレーについて
登別市の注意喚起では、準備例として「熊撃退スプレー」も挙げられています。温泉街中心部の散策であれば必須ではありませんが、倶多楽湖展望台方面や早朝・夕方の行動が多い場合は、念のため検討してもよいでしょう。
※現地での購入・貸出については、公式情報で確認できなかったため、必要な方は事前に準備するか、宿泊施設・現地窓口にお問い合わせください。
散策中に意識すること
- 音を出しながら歩く:鈴を鳴らす、おしゃべりをする、手を叩くなど
- 複数人で行動する:ひとりより声や気配が大きくなり、熊が避けやすい
- 見通しの悪い場所では立ち止まる:曲がり角や藪の近くでは一度音を出してから進む
- 入山前に大きな音を出す:10秒程度待って、熊が隠れる時間を与える
登別市の注意喚起では、「入山の前に大きな音を出し、10秒程度待ってから入ることで、熊が隠れる時間を与える」という方法が紹介されています。地獄谷の遊歩道に入るときなど、意識してみてください。
帰りに忘れずやること
- ゴミ・食べ残しは必ず持ち帰る:熊を引き寄せる原因になる
- 食べ物のにおいがついた袋も注意:密閉できる袋に入れて持ち帰る
「ゴミぐらい大丈夫」と思いがちですが、熊は嗅覚が非常に優れています。食べ物のにおいを覚えると、人間のいる場所に近づきやすくなるため、自分だけでなく後から来る人のためにも徹底しましょう。
対策チェックリスト(まとめ)
- 出発前に目撃情報を確認した
- 熊鈴など音の出るものを持った
- 日の出・日の入り前後を避けて行動する
- 複数人で行動する
- 見通しの悪い場所では音を出してから進む
- ゴミ・食べ残しは持ち帰る
遭遇したらどうする?距離別対応と通報先
万が一、熊に遭遇したときは「走って逃げない」が鉄則です。距離によって対応が変わるので、落ち着いて行動しましょう。
距離別の対応
【遠い場合】熊がこちらに気づいていない
- 静かにその場を離れる
- 熊に気づかれないよう、来た道を戻る
- 大声を出したり、走ったりしない
【近い場合】熊がこちらに気づいている
- 背中を見せず、熊のほうを見たまま、ゆっくり後ずさりで離れる
- 走ると追いかけてくる可能性があるため、絶対に走らない
- 持ち物を静かに置いて、熊の注意をそらす方法もある
【襲われた場合】接触が避けられない
- 地面にうつ伏せになり、両手で首の後ろを守る
- 顔と頭への攻撃を防ぐことで、致命傷を避ける
- 熊撃退スプレーを持っている場合は、近距離で顔に向けて噴射
登別市の注意喚起では、「遭遇時は走らず、熊を見ながらゆっくり後ずさりで離れる」と案内されています。また、環境省のマニュアルでも、顔・頭部を守ることで被害を最小限にする方法が紹介されています。
出典:登別市 入山する皆さまへ/環境省 クマ類に遭遇した際にとるべき行動
目撃したら通報を
熊を見かけたり、足跡やフンなどの痕跡を見つけたりしたら、すみやかに通報してください。あなたの情報が、後から来る人の安全につながります。
通報・相談先
- 登別市役所 市民生活部 市民協働グループ:0143-85-2139
- 警察(室蘭警察署):0143-46-0110
- 登別パークサービスセンター(地獄谷入口付近):0143-84-3141
観光中であれば、まずは近くの施設スタッフや宿泊先に伝えるのも有効です。スタッフが代わりに通報してくれる場合もあります。
よくある質問(FAQ)
- 登別温泉の地獄谷や大湯沼で熊は出ますか?
-
直近の登別市公表リスト(2025年7月17日付)では、地獄谷・大湯沼・温泉街通りを名指しした目撃情報は確認できませんでした。ただし、周辺の倶多楽湖展望台付近では過去に目撃例があります。「絶対に出ない」とは言い切れないため、基本的な対策は意識しておきましょう。
- 熊が出やすい時期はいつですか?
-
登別市の公表情報を見ると、春から初夏(特に6月)に出没が集中しやすい傾向があります。冬眠明けの時期は熊の活動が活発になるため、この時期に訪れる場合は特に注意してください。
- 熊よけの鈴やスプレーは必要ですか?
-
温泉街中心部の遊歩道を歩く程度であれば、熊鈴など音の出るものがあれば十分です。熊撃退スプレーは、登別市の注意喚起でも準備例として挙げられていますが、必須ではありません。倶多楽湖方面への散策や、早朝・夕方の行動が多い場合は検討してもよいでしょう。
まとめ
登別温泉の熊リスクと対策について解説しました。最後に、大事なポイントを整理します。
この記事のポイント
- 温泉街中心部(地獄谷・大湯沼周辺)を名指しした目撃情報は、直近の公式リストでは確認できていない
- ただし周辺(倶多楽湖展望台付近など)では過去に目撃例があり、熊が出ないとは断定はできない
- 出没は春〜初夏(特に6月)に集中しやすい傾向がある
- 対策の基本は「情報確認」「複数行動」「音を出す」「薄暗い時間帯を避ける」
- 遭遇したら走らず、ゆっくり後ずさりで離れる
もっとも大切なのは、出発前に最新情報を確認することです。熊の出没状況は日々変わる可能性があります。
旅行前には、必ず登別市の公式ページで最新の目撃情報をチェックしてください。正しい情報と基本的な対策があれば、登別温泉の自然を安心して楽しめます。
主要な出典
※本記事は2026年1月18日時点の公式発表・報道をもとに作成しています。最新の状況は、必ず自治体などの公式情報もあわせてご確認ください。


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