「高野山って熊が出るの?」——参拝や観光を控えた方が、ふと不安になるのは自然なことです。実際、高野町では近年ツキノワグマの目撃情報が寄せられており、町や観光協会が注意を呼びかけています。
ただし、最新の公式情報を押さえ、場所や時間帯に合わせた備えをすれば、過度に怖がる必要はありません。この記事では和歌山県や高野町の公式データをもとに、出没状況・注意エリア・具体的な対策をまとめました。
この記事でわかること
- 高野山での熊目撃件数の推移(令和5〜7年度)
- 注意が必要な場所・時間帯と、参拝中心/女人道での備えの違い
- 公式が推奨する対策と、万一のときの連絡先
高野山の熊出没は本当?まず結論(2026年最新)
結論から言うと、高野山でも熊(ツキノワグマ)の目撃情報は実際に報告されています。
高野町は公式サイトで「町内でもツキノワグマの目撃情報が寄せられている」として注意喚起を行っています。また、和歌山県も県内に生息する熊をツキノワグマとして情報提供しており、高野町は県の市町村別統計に毎年度掲載されています。
とはいえ「高野山は常に危険」と断定できるわけではありません。目撃が報告される場所や時期には傾向があり、公式の注意事項に沿った備えでリスクを下げられます。まずは次の章で、公式データの推移を確認しましょう。
出典:高野町「ツキノワグマの出没に注意して下さい!」/和歌山県「ツキノワグマ」(閲覧日:2026年1月9日)
【令和5〜7年度】公式データで見る目撃件数の推移(高野町)
高野町の目撃件数は、令和5年度以降やや増加傾向にあります。
和歌山県が公開する「市町村別クマ目撃情報件数(令和7年12月31日まで)」によると、高野町での目撃情報件数は次のとおりです。
| 年度 | 目撃情報件数 | 備考 |
|---|---|---|
| 令和5年度 | 6件 | — |
| 令和6年度 | 11件 | — |
| 令和7年度 | 17件 | *12月末現在(年度途中) |
県全体の目撃情報件数も参考として示すと、令和3年度79件→令和4年度57件→令和5年度48件と推移したあと、令和6年度は180件と大幅に増加しました。県の管理計画でも令和6年度の増加が指摘されています。令和7年度は12月末時点で89件となっていますが、年度途中のため最終値は未確定です。
データを見るときの注意点
令和7年度は「*12月末現在」と注記された途中経過です。前年度と単純比較して「増えた・減った」と断定するのは早計ですので、最新状況は県の公式ページでご確認ください。
出典:和歌山県「ツキノワグマ(市町村別クマ目撃情報件数)」/和歌山県「第二種特定鳥獣(ツキノワグマ)管理計画」(閲覧日:2026年1月9日)
どこで・いつ注意?高野山で確認できた具体例(場所・時期)
高野山地内では、大門周辺や女人道沿いで目撃情報が確認されています。時間帯は早朝・夕方など薄暗い時間に注意が必要です。
場所:確認できた目撃例
県警・防災系メールの転載情報として、次のような目撃例が確認できました。
- 高野町大字高野山地内(大門南方付近の路上)での目撃情報(橋本警察署の記載あり)
- 高野町大字高野山地内で「体長1メートルくらい」との記載がある目撃情報(橋本警察署の記載、出典として県警メール名が明記)
出典:県警・防災系メール(引用元:二次配信サイト)/参考:和歌山県警「きしゅう君の防犯メール」サービス案内(閲覧日:2026年1月9日)
出典についての補足
上記は県警が配信した情報の転載(二次配信)として確認したものです。県公式の統計とは別枠の情報であり、すべての目撃地点を網羅しているわけではありません。
女人道(ハイキングコース)の注意喚起
高野山観光協会のお知らせによると、女人道では次のような対応が行われています。
- 警察・猟友会による巡回
- 熊出没注意の看板設置
- 必要に応じて爆音機の設置
女人道を歩く予定の方は、現地の看板や掲示を確認し、注意表示が出ていれば無理に入らずルート変更も検討してください。
通行規制について
女人道(大門〜女人堂など)で「通行禁止」等の情報がSNS上で流れる場合があります。ただし、記事作成時点では投稿日や解除状況を一次確認できていません。規制が出る可能性はあるため、当日は公式発信や現地掲示で最新状況をご確認ください。
出典:高野町観光協会「熊の出没にご注意下さい!!!(高野町観光振興課からのお知らせ)」(閲覧日:2026年1月9日)
時間帯:薄暗い時間に注意
町や観光協会の注意喚起では、早朝・夕方など薄暗い時間帯に特に注意するよう呼びかけています。参拝や散策の計画を立てる際は、明るい時間帯を中心に行動するのが安心です。
高野山の「安全度」はどう考える?
高野山の安全度は「どこを歩くか」で変わります。参拝中心なら基本的な注意で十分ですが、女人道など森に近い区間では備えを厚めにするのが現実的です。
客観的な根拠を整理する
安全度を考えるうえで押さえておきたいポイントは次のとおりです。
- 目撃件数は県内でも一定数ある:県の統計で高野町は令和6年度11件、令和7年度17件(12月末現在)。同じ表で田辺市20件、有田川町16件などと並ぶ水準です。
- 具体地点まで出る情報は一部に限られる:確認できた範囲では「大門周辺」などに限られ、高野山全域で常時リスクがあるとは断定できません。
- 森に近い区間は対策が強化されている:女人道では看板設置や爆音機対応が行われており、注意を厚めにする合理性があります。
参拝中心の場合
金剛峯寺や奥之院など人通りの多いエリアを中心に回る場合は、次の基本対策で過度な心配は不要です。
- 出発前に最新の目撃情報を確認する
- 早朝・夕方など薄暗い時間帯を避ける
- できるだけ単独行動を避ける
女人道など森に近い区間を歩く場合
ハイキングコースを歩く場合は、上記に加えて次の備えを上乗せすることをおすすめします。
- 熊鈴や携帯ラジオなど音の出るものを携帯する
- 複数人で行動する
- 現地の看板・掲示を確認し、注意表示があれば無理に入らない
出典:和歌山県「ツキノワグマ(市町村別クマ目撃情報件数)」/高野町観光協会「熊の出没にご注意下さい!!!」(閲覧日:2026年1月9日)
高野山で実践しやすい熊対策(公式推奨に限定)
熊対策の基本は「自分の存在を知らせる」「遭遇しにくい行動をとる」の2点です。高野町や観光協会が公式に推奨している内容をまとめました。
行動・装備の基本
- 音を出して存在を知らせる:熊鈴や携帯ラジオなどを活用する
- 単独行動を避ける:複数人で行動すると熊も近づきにくくなる
- 薄暗い時間帯を避ける:早朝・夕方は特に注意
- 痕跡を見つけたら引き返す:足跡やフンなどを見つけたら無理に進まない
高野山ならではの注意点
観光協会のお知らせでは、高野山特有の注意事項として次の内容が挙げられています。
お供え・ゴミの管理
- 墓参りのお供え(飲食物)は控える、または持ち帰る
- ゴミを屋外に放置しない
- ゴミは回収日の朝に出す
奥之院の墓所エリアなどでは、食べ物の匂いが熊を引き寄せる原因になりかねません。お供えをする場合は持ち帰りを心がけてください。
現地の表示を確認する
女人道などでは熊出没注意の看板が設置されています。必要に応じて爆音機が置かれる場合もあるため、現地で注意表示が出ていれば指示に従い、無理に進まないようにしましょう。
出典:高野町「ツキノワグマの出没に注意して下さい!」/高野町観光協会「熊の出没にご注意下さい!!!」(閲覧日:2026年1月9日)
もし遭遇したら/目撃したら(対処+緊急連絡先)
万一熊に遭遇した場合は、慌てず静かにその場を離れることが基本です。目撃した場合はすみやかに連絡しましょう。
遭遇時の対処法(公式の注意事項より)
- 騒がない:大声を出したり走り回ったりしない
- 走って逃げない:熊の追跡本能を刺激する恐れがある
- 背中を見せずゆっくり下がる:熊から目を離さず、静かに距離をとる
- 熊との間に障害物を置く:木や岩などがあれば活用する
目撃時に伝える情報
熊を目撃した場合は、次の情報を連絡先に伝えてください。
- 場所(できるだけ具体的に)
- 日時
- 熊の大きさ・特徴
- 熊の様子(何をしていたか)
- 逃げた方向
緊急連絡先(高野町公式ページ記載)
| 連絡先 | 電話番号 |
|---|---|
| 高野町役場 観光振興課 | 0736-56-2780 |
| 富貴支所 | 0736-53-2301 |
| 和歌山県警 橋本警察署 高野幹部交番所 | 0736-56-2436 |
| 富貴警察官駐在所 | 0736-53-2012 |
連絡先のメモを忘れずに
スマートフォンに電話番号を登録しておく、または紙にメモして持参すると、いざというとき慌てずに済みます。
出典:高野町「ツキノワグマの出没に注意して下さい!」(閲覧日:2026年1月9日)
よくある質問(FAQ)
- 高野山で熊鈴は必要ですか?
-
女人道などハイキングコースを歩くなら携帯をおすすめします。
高野町や観光協会の注意喚起では「鈴や携帯ラジオ等で存在を知らせる」ことが推奨されています。金剛峯寺や奥之院など人通りの多いエリア中心であれば必須とまでは言えませんが、森に近い区間を歩く場合はあると安心です。
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- 参拝だけなら熊対策は不要ですか?
-
最低限の注意は必要です。
高野町では町内全体に注意喚起が出ています。参拝中心でも「薄暗い時間帯を避ける」「単独行動を避ける」「最新情報を確認する」といった基本対策は心がけてください。
- 熊が出やすい時期はありますか?
-
公式情報では「薄暗い時間帯」への注意が中心です。
町や観光協会の注意喚起では、早朝・夕方など薄暗い時間帯に特に注意するよう呼びかけています。季節については一般的に春〜秋の活動期に注意が必要とされますが、高野山に限定した公式データは確認できていません。年間を通じて最新情報の確認をおすすめします。
- 女人道は通行できますか?
-
通行可能ですが、当日の現地確認が必要です。
観光協会のお知らせでは、女人道に熊出没注意の看板設置や、必要に応じて爆音機設置などの対応が示されています。SNS上で「通行禁止」との情報が流れることもありますが、記事作成時点では投稿日や解除状況を一次確認できていません。当日は公式発信や現地掲示で最新状況をご確認ください。
- 熊を目撃したらどこに連絡すればいいですか?
-
高野町役場観光振興課(0736-56-2780)または高野幹部交番所(0736-56-2436)に連絡してください。
目撃した場所・日時・熊の大きさや様子・逃げた方向などを伝えてください。連絡先は高野町の公式ページに掲載されています。
まとめ:高野山の熊対策は「事前確認+基本の備え」で安心
高野山での熊出没について、公式データと対策をまとめました。最後に要点を整理します。
押さえておきたいポイント
- 目撃情報は実際にある:高野町は県の統計で令和6年度11件、令和7年度17件(12月末現在)と報告されている
- 注意エリアは大門周辺・女人道など:森に近い区間は看板設置などの対応が行われている
- 時間帯は早朝・夕方に注意:薄暗い時間帯を避けるのが基本
- 公式推奨の対策を実践:熊鈴・複数人行動・お供えの持ち帰りなど
- 緊急連絡先を控えておく:高野町役場観光振興課(0736-56-2780)など
最も大切なこと
出発前に最新の公式情報を確認することが、何よりの対策です。
高野山は参拝・観光で多くの人が訪れる場所であり、町や観光協会も注意喚起と対策を継続しています。過度に怖がる必要はありませんが、「備えあれば憂いなし」の気持ちで、基本の対策を心がけてください。
出発前にチェック
- 高野町公式サイトで最新の注意喚起を確認
- 女人道を歩く場合は観光協会のお知らせも確認
- 緊急連絡先をスマートフォンに登録またはメモ
出典・参考
- 高野町「ツキノワグマの出没に注意して下さい!」
- 和歌山県「ツキノワグマ」
- 和歌山県「第二種特定鳥獣(ツキノワグマ)管理計画」(PDF)
- 高野町観光協会「熊の出没にご注意下さい!!!(高野町観光振興課からのお知らせ)」
- 和歌山県警「きしゅう君の防犯メール」(サービス案内)
※本記事は2026年1月9日時点の公式発表・報道をもとに作成しています。最新の状況は、必ず自治体などの公式情報もあわせてご確認ください。


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