アート作品「Tunnel of Light」で一躍有名になった新潟県十日町市の清津峡。
「行ってみたいけれど、山の奥だから熊が心配……」
そう感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、清津峡周辺はツキノワグマの生息域であり、屋外では目撃情報もありますが、適切な対策を行えば安全に観光を楽しめます。
この記事では、新潟県や十日町市が公開している公式データをもとに、最新の出没状況と観光客が取るべき実践的な安全対策を分かりやすく解説します。
この記事でわかること
- 清津峡やその周辺での実際の熊の目撃情報(2025〜2026年)
- 観光中に熊への警戒が必要な場所と安全な場所
- 観光で持っていくべき道具と、出会ったときの正しい行動
クマに出会わないための必須アイテム
万が一、クマに遭遇してしまったときの護身用に
清津峡に熊は出る?安全な場所と注意が必要な場所
清津峡の周辺はツキノワグマの生息地で、実際に目撃情報が報告されています。ただしトンネル内部は安全で、注意が必要なのは屋外を歩く区間です。
都市部の一般的な観光地とは異なり、清津峡は深い山岳地帯に位置しています。そのため、熊に出会わないための対策が必要です。
トンネルの中は安全です
清津峡渓谷トンネルの内部で熊に出会う心配は、ほぼありません。
このトンネルは、昔の歩道をコンクリートでしっかり整備した頑丈な通路です。壁と天井に囲まれているため、野生動物が入り込むことは想定されていません。アート作品も峡谷の景色も、安心して楽しんでいただけます。
駐車場から入口までは気をつけて
注意が必要なのは、屋外を歩くすべての区間です。
具体的には、次のような場所が該当します。
- 駐車場からトンネル入口(エントランス)までの遊歩道
- 清津峡温泉街のまわり
- バス停から歩くアクセス道路
これらは深い山に囲まれた、完全な屋外です。熊と遭遇するリスクがあるため注意して歩きましょう。
清津峡周辺の熊の目撃情報まとめ
清津峡周辺や十日町市中里地域では、2025年から2026年にかけて複数の熊目撃情報が報告されています。
以下は十日町タウン情報などの熊目撃情報を整理したものです。
清津峡エリアとその周辺の熊目撃履歴
清津峡観光エリア内での目撃(2025年実績)
- 5月7日 午前8時55分頃
清津峡温泉街の「清津川」対岸にて熊1頭が目撃されました。 - 6月20日 午後3時30分頃
角間集落の「清津峡第2トンネル入り口」付近の道路で、山へ移動する熊が目撃されました。 - 10月24日 午後4時頃
アクセス道である国道353号の「清津峡入口スノーシェッド」付近で熊1頭が目撃されました。その後、川を渡って小出集落の神社付近へ移動したのが確認されています。
周辺地域(十日町市中里地域ほか)の最新動向(2026年)
- 2026年8月12日
清津峡を管轄する中里地域の「倉俣(大中田)」にて、クマによるトウモロコシの食害が発生しています。 - 2026年5月21日 午前6時45分頃
水沢第3地内の越後水沢駅周辺で、国道117号線を横断する姿が目撃されています。 - 直近の地域動向
2026年8月13日には轟木地内、8月14日には松之山大荒戸地内でそれぞれ目撃されているほか、隣接する湯沢町浅貝(8月1日)でもスキー場内での目撃があり、一帯での活動が続いています。
清津峡で特に注意したい場所
清津峡では「川沿いの茂み」と「川の音が大きい場所」に、特に気をつけてください。地形の特徴が、そのままリスクにつながっています。
川沿いの藪(やぶ)や水辺
ツキノワグマは、川沿いの茂みを移動する道として使うことがあります。
背の高い草や藪が茂っている場所は、見通しがききません。すぐ向こう側に熊がいても、こちらからは気づけないため、川沿いを歩くときは、茂みに近づきすぎないようにしましょう。
川の轟音で気配が消える場所
清津峡は渓流の流れる音が非常にダイナミックです。しかし激しい川の轟音は、「熊に人間の足音や話し声が届きにくくなる」というリスクを伴います。
通常、聴覚が鋭い熊は人の気配を察知すると離れていきますが、川の音や強風で気配が遮断されると、お互いに気づかないまま至近距離で鉢合わせしてしまう危険があります。音が大きい場所ほど、周囲をよく見ながら歩いてください。
準備しておきたい熊対策グッズ
不意の遭遇を防ぐカギは「自分の存在をクマに知らせること」になります。熊よけ鈴やホイッスルの持参が遭遇防止に有効です。
【必須アイテム】熊よけ鈴
歩くだけで音が鳴り続け、自分の居場所を周囲に伝えてくれる道具です。山歩きの基本装備といえます。
選ぶポイント
トンネル内やバス車内などの静かな場所ですぐに音を止められる「消音機能付き」のものが便利です。
【川の轟音対策】ホイッスル
渓流の音が大きくて鈴の音が届きにくいエリアで役立つアイテムです。軽く息を吹き込むだけで鋭い高音を遠くまで響かせることができます。
選ぶポイント:アウトドア用や防災用の小型で軽量なタイプを選ぶと、ポケットや首元に下げて手軽に携行できます。
ボタンを押すだけで大音量が出せる電子ホイッスルも便利です。
【本格散策向け】熊撃退スプレー
周辺の山林や散策路まで本格的に歩く予定がある方向けの装備です。
唐辛子の成分などを強く噴射し、万一襲われたときに身を守る「最後の手段」です。非常に強力なため、使い方と持ち運びの注意点を必ず確認してください。駐車場からトンネルまでを歩くだけであれば、必須ではありません。
熊に出遭わないための予防策
熊の活動が活発になる早朝・夕方を避け、食べ物やゴミを絶対に放置しないことが重要です。
活発に動く時間(早朝・夕方)の入山を避ける
熊は日の出前後と日の入り前後に、いちばん活発に動きます。
この時間帯に、屋外の遊歩道や道路をひとりで歩くのは大変危険です。見通しの良い日中に、できるだけ複数人で行動しましょう。これだけでも、リスクは大きく下がります。
生ごみや食べ残しは必ず持ち帰る
人間の食べ物の味を覚えたクマは、人里や観光地に強い執着を持って出没するようになり、最悪の場合は人間を襲う非常に危険な個体になってしまいます。
食べ残しのお弁当などのゴミは必ず持ち帰るようにしてください。
万が一熊に遭遇したときの正しい対処法
万が一、熊と遭遇してしまった場合は、絶対に走って逃げず、視線を外さずゆっくり後ずさりして距離をとってください。
距離に応じて対応が変わります。慌てずに冷静に行動してください。
距離がある場合:静かにその場を離れる
遠くにクマを発見したなど距離に余裕がある時は、静かにゆっくりその場から離れてください。
大声を出す、石や物を投げつけるといった行為は熊を刺激することになるので絶対にやめましょう。
至近距離の場合:走らずにゆっくり離れる
ツキノワグマは「逃げるものを追いかける」強い習性を持っています。クマの走るスピードは時速35キロ以上に達するため、逃げ切ることは不可能です。絶対に背中を見せず、クマから視線を外さずにゆっくりと後ずさりしながら距離を広げてください。
襲われた場合:うつ伏せになって急所を守る
万が一攻撃された場合は、地面にうつ伏せになり、首の後ろと頭部を両手で覆う「防御姿勢」をとって急所を守り、致命傷を避けてください。
子グマを見かけても、近付かない
子グマの近くには、母グマがいる可能性が高く危険です。絶対に近づかず、すぐにその場を離れてください。
よくある質問(FAQ)
- トンネルの中で熊に会うことはありますか?
-
まずありません。清津峡渓谷トンネルはコンクリートで整備された頑丈な歩道です。安心してアートと景色をお楽しみください。
- 何時ごろに行くのが安全ですか?
-
見通しの良い日中です。熊が活発になる早朝と夕方は、屋外を歩くのはなるべく避けてください。
- トンネルは予約が必要ですか?
-
混雑期は予約限定日が設けられます。お出かけ前に必ず公式サイトで最新の営業情報をご確認ください。
まとめ:正しい安全対策で清津峡観光を楽しもう
最後に、大切なポイントをおさらいします。
- 清津峡周辺はツキノワグマの生息地。2025〜2026年も目撃情報が続いている
- トンネルの中は安全。注意が必要なのは駐車場・温泉街・アクセス道路などの屋外
- 川の轟音で気配が消されるため、清津峡では特に鉢合わせに注意
- 熊よけ鈴を持ち、日中に、複数人で歩く
- 熊に遭遇しても走らない。ゆっくり後ずさりして離れる
- ごみは必ず全部持ち帰る。
過度に恐れる必要はありませんが、事前の準備と心構えが安心・安全な旅行につながります。ぜひ万全な準備を整え、素晴らしい清津峡の旅へお出かけください!
主要出典
本記事の情報は2026年8月18日時点のものです。熊の出没状況や現地の最新ルールは日々変動するため、お出かけの際は必ず事前に自治体や清津峡の公式サイト等で最新情報をご確認ください。


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