「いろは坂や中禅寺湖って、最近クマが出てるって聞いたけど…観光しても大丈夫なの?」
2024年以降、日光エリアではクマに関するニュース・報道が一気に増えました。特に、いろは坂(第一・第二)、中禅寺湖周辺、華厳の滝周辺といった“ど真ん中の観光地”の近くでの目撃例が相次ぎ、「旅行しても大丈夫なの?」と心配になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、2023〜2025年の主なクマ目撃例、日光市・栃木県など公式情報、観光スタイル別「どこまでなら安全と言えるか」の目安を、2025年11月時点の情報をもとに整理します。
⚠️ この記事の情報について
この記事は2025年11月時点の公開情報をもとにしています。その後、新しい注意喚起や通行止めが出る可能性もあるため、旅行前には必ず日光市・栃木県・ビジターセンターなどの公式サイトで最新情報を確認してください。
📖 この記事で分かること
- いろは坂・中禅寺湖・華厳の滝で実際にクマが目撃された場所と時期(2023-2025年)
- 観光客が襲われた事例の有無と人身被害の実態
- 自分の観光スタイル別(車移動/徒歩観光/ハイキング)のリスク評価と最低限の対策
日光・いろは坂〜中禅寺湖エリアは「クマ生息地」なのか?【前提知識】
まず結論から言うと、日光市は公式に「ほぼ全域がクマの生息地」と明言しています。いろは坂・中禅寺湖・華厳の滝エリアも、当然その中に含まれます。
これは「危険だから行くな」という意味ではなく、「クマがいる前提で行動する必要がある場所」ということです。まずはこの前提を理解しておくことが、冷静な判断の第一歩になります。
日光市公式「ほぼ全域がクマの生息地」
日光市は、面積約1,450平方キロメートルと全国で3番目に広い市です。そして、その約87%が山林という、非常に自然度の高いエリアとなっており、ほぼ全域がクマの生息地でもあります。
つまり、「日光の山沿い=クマがいてもおかしくない場所」という前提で考える必要があるわけです。東照宮のある市街地から少し離れれば、すぐに自然豊かな山林エリアになる――それが日光という場所の特徴です。
クマが活発になる時期と時間帯
一般的に、ツキノワグマの活動が活発になるのは以下の時期・時間帯です。
- 時期:4〜10月ごろ(特に春〜秋)
- 時間帯:早朝・夕方〜夜
栃木県や日光市も、次のような対策を呼びかけています。
- 早朝や夕方の山林への立ち入りをできるだけ避ける
- クマ鈴やラジオなど「音の出るもの」で人の存在を知らせる
- 子グマを見ても絶対に近づかない
ただし、「昼間なら絶対に安全」というわけではありません。実際、後述する目撃例の中には昼の時間帯にクマが道路を歩いていたというケースもあります。時間帯はあくまで「リスクが高まる目安」として理解しておくとよいでしょう。
いろは坂・中禅寺湖・華厳の滝での実際の目撃情報【2023-2025年】
ここからが、多くの人が最も気になる部分だと思います。「本当にクマが出ているのか?」「どこで、いつ目撃されたのか?」を、報道や公式情報をもとに具体的に整理していきます。
⚠️ 目撃情報の読み方
目撃情報が多いからといって、必ずしも「事故が多発している」わけではありません。ただし、「クマが実際にそのエリアで活動している証拠」であることは確かです。
いろは坂での目撃例
いろは坂は、日光市街地と中禅寺湖を結ぶ観光道路です。「まさか車道にクマが?」と思うかもしれませんが、実際に複数の目撃例が報告されています。
| 日時 | 場所 | 状況 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 2023年6月25日 昼頃 | 第一いろは坂25カーブ付近 | 道路を登っていくクマ1頭(体長約1m)を目撃 | 下野新聞 |
| 2024年 | 第二いろは坂 | クマ2頭を目撃 | 下野新聞 |
| 2025年秋 | 明智平ロープウェイ周辺 | 展望台付近の登山道で目撃、徒歩下山ルートを一時閉鎖 | テレビ朝日系報道 |
特に注目すべきは、2023年の事例が「昼の時間帯」で「車道上」だったという点です。また、2025年には明智平ロープウェイの登山道が一時的に閉鎖されるなど、観光施設側も実際にリスクを認識して対応していることが分かります。
中禅寺湖周辺での目撃例
中禅寺湖は、バスターミナル、遊覧船乗り場、湖畔のカフェやレストランなどが並ぶ典型的な観光地です。しかし、少し外れるとすぐに原生林・山林になるエリアでもあります。
① 竜頭の滝駐車場周辺(2024年6月)
フジテレビ系「めざまし8」などの報道では、2024年6月1日、竜頭の滝駐車場近くの林でクマが撮影された映像が紹介されました。車が多数出入りする駐車場のすぐ脇の林で、クマが歩いている様子が映っています。
② 湖畔の宿泊施設にクマ侵入(2025年6月)
2025年6月には、日光市中宮祠の湖畔にある宿泊施設にクマ1頭が侵入し、館内を20分ほど徘徊する様子が防犯カメラに映っていたと報じられました。宿泊客にケガはありませんでしたが、「建物の中にまでクマが入ってくる可能性がある」という事実は、地元でも大きく取り上げられました。
③ 中禅寺湖で「泳ぐクマ」が観光客に接近(2024年8月)
2024年8月、テレビ朝日系のニュースで大きく報じられたのが、華厳の滝近くの中禅寺湖で、クマが水面から顔を出して泳ぐ様子です。その後、クマは湖から上がり、撮影者のかなり近くまで接近したといいます。
この映像は全国ニュースで繰り返し放送され、「観光地のすぐそばまでクマが来ている」という事実を広く知らしめることになりました。
華厳の滝周辺での目撃例
華厳の滝は、中禅寺湖と並ぶ日光の大定番観光地です。「さすがにここまで観光客が多い場所には出ないのでは?」と思いがちですが、実際には次のような目撃例があります。
華厳の滝第2駐車場沿いの山林(2024年6月)
警察・自治体の発表をもとにしたクマ出没情報ブログによると、2024年6月22日と25日に、県営華厳の滝第二駐車場沿いの山林で、それぞれ体長約100センチと約150センチのツキノワグマが目撃されたと記録されています。
華厳の滝の観光用駐車場のすぐそばの山林で、複数回クマが確認されているということです。
📌 目撃情報から分かること
- いろは坂・中禅寺湖・華厳の滝のいずれでも、2023年以降クマの目撃が継続的に報告されている
- 「完全な山奥」だけでなく、駐車場・宿泊施設・観光動線の近くでも出没している
- 昼間の時間帯、車道上での目撃例もある
観光客の人身被害は実際に起きているのか?【2024年の実態】
目撃情報が多いと聞くと、「じゃあ、実際に襲われた人もいるの?」と心配になりますよね。ここでは、栃木県が公式に発表している人身被害の情報をもとに、実態を整理します。
2024年に公表された日光市内の人身被害
栃木県は「クマによる人身被害が発生しました」というページで、県内の主な人身事故を公表しています。
2024年に日光市で公表された人身被害は、次の2件です。
📋 2024年の日光市内人身被害
| 日時 | 場所 | 状況 |
|---|---|---|
| 2024年7月1日 正午頃 | 日光市足尾町(砂畑付近の山林内) | 病院職員の男性(51)が昼休みに山林で休憩中、2〜3頭のクマに追いかけられ負傷。頭部・背中・左腕などに傷(命に別条なし) |
| 2024年10月29日 朝7時30分頃 | 日光市五十里 | 男性がクマに襲われ、左足をかまれるなど頭や肩にケガ |
出典:栃木県公式サイト
どちらも足尾町・五十里といった山間部の山林内での事故であり、いろは坂〜中禅寺湖〜華厳の滝の中心観光エリアではありません。
少なくとも、2024年分として栃木県が公式に公表している人身被害一覧には、「いろは坂・中禅寺湖・華厳の滝の観光スポット(ロープウェイ駅・華厳の滝エレベーター周辺・湖畔の商店街など)での負傷事故」は含まれていません。
「クマはいるが、観光客の事故は限定的」という現状
ここまでの情報を整理すると、2025年11月時点での状況は次のようになります。
- 日光市全域がクマの生息地であり、2023〜2025年もいろは坂・中禅寺湖・華厳の滝周辺でクマが実際に何度も目撃されている
- 一方で、公表されている2024年の人身被害は足尾町・五十里の山林部であり、メインの観光動線での人身事故は確認されていない
また、奥日光のローカルガイドによる2025年の解説では、次のようなスタンスも示されています。
💡 現地ガイドの見解
「奥日光には昔からクマがいるが、ここ10年ほど、奥日光エリアでのクマによる人身事故は聞いていない」
「修学旅行などの団体ハイキングは人数が多く音も出るため、クマ予防としてはむしろ安全な歩き方」
つまり、「クマは確実にいるが、観光客が多いエリアでの重大な事故はまだ限定的」というのが、現時点での現実に近いといえます。
ただし、これは「絶対に安全」という意味ではありません。目撃情報が増えているということは、クマの活動範囲が観光エリアに近づいている証拠でもあります。「今まで事故がなかったから、これからも大丈夫」とは言い切れない状況です。
🎯 ここまでのポイント
- いろは坂・中禅寺湖・華厳の滝でクマの目撃情報は確実にある
- ただし、観光客が襲われた事例は2024年時点で確認されていない
- 「リスクゼロ」ではないが、「過度に怖がる必要もない」
では、自分の観光スタイルで考えたとき、どこまでなら比較的安全で、どこからがリスクが高まるのか? 次のセクションで具体的に見ていきましょう。
観光スタイル別「安全度」の現実的な目安【どこまでなら行ける?】
ここからは、一般的な観光客の行動パターンを3つに分けて、「どの程度のリスクか」をざっくり整理します。
⚠️ 安全度の読み方
ここで示す「安全度」は、公表情報+現地ガイドの見解を踏まえた”目安”です。絶対安全を保証するものではありません。また、状況は年ごと・月ごとに変わるため、旅行前には必ず最新情報を確認してください。
STEP 1
車でいろは坂を通過・主要観光地のみ
例:こんな観光スタイル
- 東武日光駅〜いろは坂〜中禅寺湖をドライブ
- 明智平ロープウェイで展望台へ(上り片道のみ)
- 華厳の滝エレベーターで展望台へ
- 中禅寺湖の遊覧船に乗船
- ほぼ車移動中心
リスク評価:比較的低い
2023年に第一いろは坂の車道上でクマ1頭が目撃された例、2024年に第二いろは坂でクマ2頭の目撃例はありますが、車内にいる限り、クマとの距離が保たれるため安全性は高いとされるのが一般的な見方です。
また、華厳の滝エレベーター周辺や中禅寺湖の遊覧船乗り場周辺は、人・車・観光バスの出入りが多く、騒音も大きい場所です。クマは基本的に人を避ける習性があるため、こうした賑やかな場所では遭遇リスクは相対的に低くなります。
⚠️ ただし、絶対にやってはいけないこと
- クマを見つけても、路肩に車を止めて近づかない
- 車から降りて撮影しない
- 子どもを近づけない
特に子グマを見つけた場合、近くに親グマがいる可能性が高く、非常に危険です。
感覚としては:「日中のドライブで通過し、観光客が多い場所だけを回るなら、車から降りて近づかなければ、まず大きな危険は起こりにくい」レベルです。
STEP 2
中禅寺湖・華厳の滝の人が多いエリアを徒歩観光
例:こんな観光スタイル
- 中禅寺湖バスターミナル周辺
- 湖畔のカフェ・レストラン・お土産屋エリア
- 華厳の滝エレベーター〜展望台
- 遊覧船乗り場周辺を散策
リスク評価:相対的に低いが「ゼロではない」
これらのエリアは、観光客が多く、人の話し声や車の音が絶えない場所です。そのため、クマが近づいてくる可能性は低いと考えられます。
ただし、2024年には県営華厳の滝第二駐車場すぐ近くの山林でクマが目撃された例、華厳の滝近くの中禅寺湖で「泳ぐクマ」が観光客のすぐ近くまで接近した例があります。「人がいるから絶対に来ない」とは言えない状況です。
💡 注意すべき時間帯・状況
- 早朝・夕方の人が少ない時間帯
- バスの本数が少ない時間帯
- 人気(ひとけ)の少ないところを1人で長く歩く
こうした状況は避けた方が無難です。
感覚としては:「普通の時間帯(午前10時〜午後4時ごろ)に、普通の観光客が歩く範囲だけなら、過度に怖がらなくていいが、『ゼロではない』ことは意識する」というバランスが現実的です。
STEP 3
静かな湖畔の遊歩道・ハイキングコースを歩く
例:こんな観光スタイル
- 中禅寺湖一周ハイキング
- 歌ヶ浜〜千手ヶ浜など、静かな湖畔の遊歩道
- 戦場ヶ原・小田代ヶ原の木道トレッキング
リスク評価:明確に上がる
日光湯元ビジターセンターの「クマ目撃情報」では、戦場ヶ原・湯滝周辺・西ノ湖周辺などで、ほぼ毎月のように複数件の目撃が記録されています。
また、2025年の山行記録(ヤマレコ)では、中禅寺湖一周ハイク中にクマを目撃した例が報告されています。テレビや新聞の取材でも、奥日光の森の中で食事中のクマと遭遇した映像が紹介されるなど、「森の中では普通にクマが暮らしている」のが現実です。
特に、次のような状況ではリスクが高まります。
- 1〜2人で静かな遊歩道を歩く
- 早朝・夕方の薄暗い時間帯
- 人が少ない平日
- 足音・話し声が小さい、静かな歩き方
こうした条件が重なると、「ばったり遭遇」の可能性が高まります。
✅ ハイキングをするなら必須レベルの対策
- クマ鈴を携帯する
- 複数人で行動する
- 昼間の時間帯(10時〜15時ごろ)を選ぶ
- 会話をしながら歩く、音楽を小さく流すなど音を出す
感覚としては:「ハイキングをするなら、しっかり対策をした上で楽しむべき」というレベル感です。逆に言えば、対策をすれば、過度に恐れる必要はないとも言えます。
奥日光のプロガイドのインタビューでも、「修学旅行などの団体ハイキングは、人の数も多く音も出るので、クマ避けの観点ではむしろ安全な形」とされています。
最低限の対策と最新情報の調べ方【旅行前にチェック】
ここまで読んで、「じゃあ、具体的にどうすればいいの?」と思った方向けに、観光+ライトなハイキングを想定した最低限レベルの対策をまとめます。
詳しいクマ対策については別記事で解説していますので、ここでは「日光観光で最低限押さえておきたいポイント」に絞って紹介します。
基本的なクマ対策
日光市や栃木県の公式サイトが共通して呼びかけているポイントを、観光客目線で整理すると次のようになります。
✅ 日光観光で押さえておきたい基本対策
- 早朝・夕方〜夜間の行動を避ける
クマが最も活発に動く時間帯。できるだけ昼間(10時〜16時ごろ)に行動する - 静かな場所を歩くなら、クマ鈴やラジオで音を出す
多くの場合、クマは人を避けてくれます。人の存在を知らせることが最も有効 - 子グマを見ても絶対に近づかない・撮影に夢中にならない
近くに親グマがいる可能性が高く、最も危険なパターンです - ゴミ・食べ物を出しっぱなしにしない
車中泊や釣りをする場合は特に注意
観光スタイル別に、持ち物の目安をざっくり整理すると次のようなイメージです。
| 観光スタイル | 持ち物の目安 |
|---|---|
| 車でドライブ+華厳の滝・遊覧船 | クマ鈴・スプレーは必須ではない (ただし「クマがいる場所」という意識は持つ) |
| 湖畔の遊歩道を1〜2時間歩く | クマ鈴はほぼ必須 複数人で会話しながら歩く、スマホで音楽を流すなど音を出す工夫 |
| 数時間のハイキング・中禅寺湖一周 | クマ鈴+複数人行動 余裕があればクマスプレー(使い方を事前確認) |
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最新情報のチェック先
クマの出没状況は年ごと、月ごとに変わります。旅行前に必ず最新情報をチェックする習慣をつけましょう。
🔗 信頼できる情報源リスト
① 日光市公式サイト「クマの目撃・被害情報」
https://www.city.nikko.lg.jp/soshiki/6/1031/1/8104.html
→ 日光市内のクマ目撃情報がPDFで公開されています。「直近でどのあたりで出ているか」をざっくり眺めておくだけでも、心構えが変わります。
② 栃木県「クマによる人身被害が発生しました」
https://www.pref.tochigi.lg.jp/d04/r6kumazinshin.html
→ 県内で実際にケガ人が出た場所・日時・概要が分かります。「どこでケガ人が出ているか」を把握しておくと、冷静に判断しやすくなります。
③ 栃木県「令和7年度のクマ出没(目撃)状況」
https://www.pref.tochigi.lg.jp/d04/choujyuu/r4_kuma_shutubotu.html
→ 県全体の月別目撃件数がまとめられています。
④ 日光湯元ビジターセンター「クマ目撃情報」
http://www.nikkoyumoto-vc.com/nature/kuma_d.html
→ 戦場ヶ原・湯滝・西ノ湖・中禅寺湖周辺など、奥日光全域の目撃情報が一覧化されています。ハイキングをする方は必ずチェックを。
現地到着後は、次のような場所にも直近のクマ注意情報が掲示されていることが多いので、必ず目を通しておくと安心です。
- ビジターセンター
- 日光自然博物館
- ロープウェイ駅・遊覧船乗り場
- 宿泊施設の掲示板
よくある質問
- いろは坂を車で通るだけなら大丈夫ですか?
-
日中の時間帯に車で通過するだけなら、リスクは比較的低いと考えられます。2023年に第一いろは坂の車道上でクマが目撃された例はありますが、車内にいる限り安全性は高いとされています。ただし、クマを見つけても車から降りて近づかない、撮影しないことが絶対条件です。
- 華厳の滝の展望台は安全ですか?
-
華厳の滝エレベーターで行く展望台周辺は、観光客が多く比較的安全と考えられます。ただし、2024年6月には第二駐車場沿いの山林でクマが複数回目撃されているため、駐車場から展望台への移動中や、人気のない時間帯・場所では注意が必要です。
- 子連れでも行けますか?
-
日中に車移動中心で、観光客が多いエリアだけを回るなら、子連れでも問題ないでしょう。ただし、静かな湖畔の遊歩道や早朝・夕方の行動は避け、子どもから目を離さないようにしてください。万が一クマを見つけても、興奮して近づいたりしないよう、事前に話しておくことも大切です。
- クマ鈴は必要ですか?
-
車移動+華厳の滝・遊覧船程度なら必須ではありませんが、湖畔の遊歩道を1時間以上歩く、ハイキングコースを歩く場合は、クマ鈴はほぼ必須レベルです。クマは基本的に人を避けるため、音を出して人の存在を知らせることが最も有効な対策になります。
- 何月が一番危ないですか?
-
一般的には4〜10月、特に春〜秋がクマの活動期とされています。ただし、2024年の目撃情報を見ると6月〜8月に集中しており、観光シーズンと重なります。「この月なら絶対安全」という時期はないため、どの時期でも基本的な対策と最新情報のチェックが必要です。
まとめ
いろは坂・中禅寺湖・華厳の滝は、日光を代表する観光地であると同時に、「クマの生息地」でもあるというのが現実です。
2023年以降、実際にこれらのエリアでクマの目撃が継続的に報告されており、「クマが出る可能性はゼロではない」という前提で行動する必要があります。一方で、2024年時点で観光客が襲われた事例は確認されておらず、過度に怖がる必要もありません。
✅ この記事のポイント
- 日光市は公式に「ほぼ全域がクマの生息地」と明言しており、いろは坂・中禅寺湖・華厳の滝もその中に含まれる
- 2023〜2025年にかけて、いろは坂の車道上、中禅寺湖の湖畔、華厳の滝の駐車場周辺など、観光動線の近くでクマの目撃が複数報告されている
- 2024年の人身被害は足尾町・五十里の山林部が中心で、メイン観光エリアでの事故は確認されていない
- 車移動+人が多い場所中心の観光ならリスクは比較的低いが、静かな湖畔歩き・ハイキングではクマ対策が必須レベル
大切なのは、「クマがいる自然の中にお邪魔する」という感覚です。事前の情報収集と基本的な対策をした上で、日光・奥日光の素晴らしい自然を楽しんでください。
旅行前には必ず、日光市・栃木県・奥日光ビジターセンターなどの公式サイトで最新のクマ目撃情報をチェックすることをお忘れなく。
※この記事は2025年11月6日時点の公式情報に基づいて作成しています。クマの出没状況は年や季節によって変化しますので、訪問前には必ず最新の情報をご確認ください。


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