「日和田山って熊が出るの?」——家族や友人とのハイキングを計画中に、ふと気になった方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、2025年に日高市内で複数のクマ目撃情報が出ており、日和田山周辺でも注意が必要な状況です。ただし、登山道での目撃が確認されたわけではなく、熊を理由にした登山禁止・通行止めも出ていません。
この記事では、埼玉県や日高市の公式情報をもとに、直近の目撃状況・出没エリア・具体的な対策までわかりやすく整理しました。
この記事でわかること
- 日和田山周辺の直近12か月の熊目撃情報(いつ・どこで)
- 2025年度の埼玉県内の出没傾向と注意すべき理由
- 登山者が当日できる具体的な対策と通報先
観光の散策には、熊よけ鈴があると安心です
山側へ足を伸ばす場合は、熊撃退スプレーの携帯も検討しておきましょう
日和田山に熊は出る?結論と直近の目撃・出没まとめ(2025〜2026年)
2025年に日高市内で複数のクマ目撃情報があり、日和田山周辺も注意が必要です。ただし、登山道の特定区間で目撃されたという公的記録は確認できていません。
直近12か月の公式情報(いつ・どこで)
埼玉県警が提供する情報および日高市公式サイトによると、2025年に日高市内で以下の情報が出ています。
2025年の日高市内クマ関連情報
- 9月9日 12:50ごろ|高麗本郷|クマ(体長約1m)|出典:Yahoo!くらし(埼玉県警提供)
- 10月30日 5:40ごろ|新堀|クマ(体長約1m)|出典:Yahoo!くらし(埼玉県警提供)
- 11月24日 17:30ごろ|北平沢|クマ(体長約1m)|出典:Yahoo!くらし(埼玉県警提供)
- 11月15日ほか2件(横手・北平沢)|クマのような動物|出典:日高市 野生鳥獣にご注意ください|※誤認の可能性あり・痕跡未確認の注記あり
なお、日高市の公式発表では11月分について「クマのような動物」という表現が使われ、「誤認の可能性」や「痕跡が見つかっていない」との注記も添えられています。すべてが確定したクマ目撃とは言い切れない点にご注意ください。
登山禁止・通行止めの有無
日高市の日和田山紹介ページには野生動物への注意喚起がありますが、熊を理由にした登山禁止・通行止めは確認できていません(2025年12月時点)。
出典:日高市「日和田山」ページ
現時点の判断
まとめると、日和田山周辺では以下のように考えておくのが妥当です。
- 日高市内で目撃情報あり → 注意は必要
- 登山道の特定区間での目撃記録は未確認 → 熊がいないと断定はできない
- 登山禁止・通行止めは出ていない → 登山自体は可能
「絶対安全」とも「絶対危険」とも言えない状況ですので、基本的な対策をしたうえで登山を楽しむのが現実的な判断といえます。
どのあたりで目撃されやすい?日和田山〜巾着田・周辺コースの範囲感
日和田山の登山道(男坂・女坂・山頂付近)で目撃されたという公的記録は確認できていません。ただし、日高市内の複数地点で情報が出ているため、周辺一帯で基本対策をしておくのが安心です。
日高市内の目撃地点
前述の公式情報をもとに、目撃が報告されたエリアを整理すると以下のとおりです。
- 高麗本郷(巾着田周辺に該当):9月9日にクマ目撃情報
- 横手:武蔵横手駅 南東約100m付近、横手台グラウンド付近山林で「クマのような動物」情報
- 北平沢:新栄橋付近で「クマのような動物」情報、11月24日には県警提供のクマ目撃情報も
- 新堀:10月30日にクマ目撃情報
いずれも日和田山の登山口や巾着田からそう遠くないエリアです。「登山道では出ていないから大丈夫」と考えるのではなく、周辺一帯で注意しておくのが無難でしょう。
高指山・物見山への影響
日和田山から縦走できる高指山・物見山についても、同じ日高市内の山域にあたります。登山道での目撃記録は確認できていませんが、隣接するルートとして同様の基本対策をしておくと安心です。
2025年度の傾向:奥武蔵エリアで何が起きている?
2025年度(令和7年度)は、埼玉県内のクマ出没件数が前年より増加しています。背景には、クマの食料となる木の実の不作も関係していると考えられます。
埼玉県内の出没件数が増加
埼玉県が公表している年度別のクマ出没件数を見ると、以下のように推移しています。
- 令和5年度(2023年度):144件
- 令和6年度(2024年度):108件
- 令和7年度(2025年度):163件(12月末時点の速報値)
令和6年度はやや落ち着いていましたが、令和7年度に入って再び増加に転じています。
木の実の豊凶調査——凶作と豊作が混在
クマは秋に木の実(堅果類)を食べて冬眠に備えます。実りが悪い年は、エサを求めて人里に近づきやすくなるとされています。
埼玉県が2025年8月26日〜28日に秩父市・飯能市の9地点で行った豊凶調査の結果は以下のとおりです。
- ブナ:大凶作
- コナラ:凶作
- ミズナラ:豊作
ブナやコナラが不作のため、場所によってはエサ不足から人里へ出てくる可能性があると考えられます。一方でミズナラは豊作のため、すべてのエリアで一様にリスクが高まるわけではありません。
出典:埼玉県「クマに注意!」
周辺自治体の状況(参考)
日高市に隣接する自治体でも、クマに関する情報が出ています。
- 飯能市:令和7年(2025年)もクマの目撃情報が継続して掲載されており、注意喚起が続いています。(出典:飯能市「クマの目撃情報について」)
- 毛呂山町:目撃情報はあるものの、「熊と断定できるものは見つかっていない」との記載もあり、すべてが確定情報ではない点が示されています。(出典:毛呂山町「大型野生鳥獣の目撃情報について」)
周辺でも情報が出ていることから、日和田山だけが特別に安全・危険というわけではなく、奥武蔵エリア全体で注意が求められている状況といえます。
標高305mの低山でも油断できない理由
「低山だから大丈夫」とは言い切れません。日和田山のように気軽に登れる山でも、時間帯や行動のしかた次第でクマと遭遇するリスクはあります。
早朝・夕方は活動が活発に
日高市の注意喚起によると、クマは早朝や夕暮れに活動が活発になるとされています。
日和田山は駅から近く、短時間で登れるため「朝イチで登って帰ろう」「夕方にサッと一周」という計画を立てやすい山です。しかし、まさにその時間帯がクマの活動時間と重なりやすい点には注意が必要です。
見通しの悪い場所での立ち回り
埼玉県の「クマに注意!」では、カーブや岩陰など見通しの悪い場所での注意が呼びかけられています。
こうした場所では、曲がり角の手前でいったん止まり、声を出したり音を鳴らしたりして、こちらの存在を知らせてから進むのが基本です。クマも人間も、お互いに「急に出くわす」ことが最も危険だからです。
出典:埼玉県「クマに注意!」
低山で起きやすい「油断」のパターン
日和田山のような低山・日帰りコースでは、以下のような油断が起きやすくなります。
低山で注意したいポイント
- 軽装になりがち:熊鈴やラジオを持たずに出発してしまう
- 単独行動:一人で静かに歩くと、クマに気づかれにくい
- 無音で歩く:イヤホンで音楽を聴きながら歩くと、周囲の音にも気づきにくい
- 匂いへの配慮不足:食べ物やゴミを無造作に持ち歩く
「近場の低山だから」と油断せず、山に入る以上は基本の対策をしておくことが大切です。
日和田山ならではの注意点
日和田山は初日の出スポットとしても知られ、元日の早朝に多くの人が訪れます。しかし、まだ暗い時間帯に山に入ることは、クマの活動時間と重なるリスクがあります。
これは公式情報に基づく注意点というより、早朝・夕暮れに活動が活発になるという一般的な特性から考えられる注意点です。薄暗い時間帯に登る場合は、複数人で行動する、音を出しながら歩くなど、より慎重な対策を心がけてください。
登山者の具体策(装備・歩き方・目撃時の行動手順・通報先)
クマ対策の基本は「遭遇しないこと」です。そのうえで、万が一目撃した場合の行動手順と通報先も押さえておきましょう。
持ち物チェックリスト
日和田山のような低山でも、以下の装備があると安心です。
クマ対策の持ち物
- 熊鈴:ザックの外側など、歩くたびに鳴る位置に取り付ける
- ラジオや音の出るもの:静かな区間で補助的に使う(イヤホンではなくスピーカーで)
- ゴミ袋:食べ物の匂いを漏らさないよう、ゴミは密閉して持ち帰る
- 熊スプレー(任意):最後の手段として携行する方向け。取り出しやすい位置に装着し、使える距離は数メートル程度と心得ておく。詳しい使い方は製品説明書や講習に従ってください
熊鈴は「あると安心」という声が多いアイテムです。特に単独行動になりやすい方は、念のため持参しておくとよいでしょう。
歩き方のポイント
装備だけでなく、歩き方にも気を配ることで遭遇リスクを減らせます。
歩き方の基本
- 早朝・夕暮れは避ける:可能であれば、日中の明るい時間帯に行動する
- 単独を避け、複数で行動する:会話ができる距離を保ち、自然と音が出る状態をつくる
- 見通しの悪い場所では手前で止まる:カーブ・岩陰・藪の近くでは、声を出したり熊鈴を鳴らしたりしてから進む
- クマを見かけても近づかない・追いかけない:写真を撮ろうとして近づくのは厳禁
「音を出して歩く」ことが基本です。こちらの存在を先に知らせれば、クマのほうから避けてくれることがほとんどです。
目撃・遭遇時の行動手順
万が一クマを目撃したり、近くで遭遇したりした場合は、以下の手順で対応してください。
目撃・遭遇時の基本
- 距離を取って退避する:走らず、落ち着いてゆっくり後ずさりしながら離れる。安全な場所まで移動する
- 落ち着いてから情報を共有する:日時、場所、クマの進行方向、大きさ、頭数などを市役所や警察に伝える
遠くで見かけた場合は、慌てず静かにその場を離れれば問題ありません。大声を出したり、石を投げたりして刺激しないようにしましょう。
通報先・相談先一覧
目撃情報の提供や相談は、以下の窓口で受け付けています。
- 日高市役所(環境課 生活環境担当):042-989-2111(代表)
- 飯能警察署(代表):042-972-0110
- 警察への緊急通報:110
- 緊急でない相談:#9110(IP電話等からは 048-822-9110/24時間対応)
「緊急ではないけれど報告しておきたい」という場合は、#9110や市役所への連絡が適しています。情報を共有することで、他の登山者や地域の安全にもつながります。
よくある質問(FAQ)
- 日和田山の登山道でクマが目撃されたことはありますか?
-
男坂・女坂・山頂付近など、登山道の特定区間での目撃を示す公的記録は確認できていません。ただし、日高市内(高麗本郷・横手・北平沢・新堀など)では2025年に複数の目撃情報が出ているため、周辺一帯で基本対策をしておくのが安心です。
- 日和田山は熊のせいで登山禁止になっていますか?
-
2025年12月時点で、熊を理由にした登山禁止・通行止めは確認できていません。日高市の日和田山紹介ページでは野生動物への注意喚起がありますが、登山自体は可能です。
- 巾着田周辺でも熊は出ますか?
-
2025年9月9日に、巾着田周辺に該当する高麗本郷でクマの目撃情報(体長約1m)が県警から発表されています。巾着田を訪れる際も、周囲に注意を払っておくと安心です。
- 低山でも熊鈴は必要ですか?
-
持っておくと安心です。日和田山のような標高305mの低山でも、日高市内で目撃情報が出ている以上、「低山だから不要」とは言い切れません。特に単独行動や静かな時間帯に歩く方は、念のため携行するとよいでしょう。
まとめ
日和田山周辺のクマ情報と対策について、あらためて要点を整理します。
この記事のポイント
- 2025年、日高市内(高麗本郷・横手・北平沢・新堀)で複数のクマ目撃情報あり
- 登山道の特定区間での目撃記録は未確認。登山禁止・通行止めも出ていない
- 埼玉県内の出没件数は2025年度に増加傾向(12月末時点で163件)
- 早朝・夕暮れを避け、複数で行動し、音を出しながら歩くのが基本
- 目撃時は落ち着いて距離を取り、緊急時は110番、それ以外は市役所や#9110へ
「絶対安全」とも「絶対危険」とも言えないのが現状です。だからこそ、基本的な対策をしたうえで登山を楽しむのが、最も現実的な判断といえます。
登山前には、日高市や埼玉県の公式サイトで最新情報を確認しておくと安心です。楽しい山行になりますように。
主要出典
※本記事は2026年1月22日時点の公式発表・報道をもとに作成しています。最新の状況は、必ず自治体などの公式情報もあわせてご確認ください。


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