「今度ハチ高原へキャンプに行きたいけど、熊が出ないか心配……」
「ニュースで熊の話題が多いから、子供連れでも大丈夫か知りたい」
自然豊かなハチ高原への旅行を計画する際、どうしても気になるのがツキノワグマの出没情報ですよね。
結論からお伝えすると、ハチ高原は山岳エリアにあるため、熊のリスクはゼロではありません。しかし、むやみに怖がる必要はなく、正しい情報を知り、基本的な対策を行えば十分に楽しむことができます。
この記事では、2025年の最新データ(令和7年度)と公式情報を基に、ハチ高原の現在の安全度と、誰でもできる具体的な対策をまとめました。
「どこまで警戒すべきか」の判断基準を持ち、安心してハチ高原の自然を満喫するために、ぜひ最後まで目を通してください。
観光の散策には、熊よけ鈴があると安心です
山側へ足を伸ばす場合は、熊撃退スプレーの携帯も検討しておきましょう
ハチ高原で熊は出る?【結論:遭遇リスクは「常にあり」と心得る】
まず、一番気になる「ハチ高原は安全なのか?」という疑問にお答えします。
結論として、ハチ高原を含むエリアの熊遭遇リスクは「注意〜高注意」レベルと考えて行動するのが正解です。
ここがポイント
「今日まで出ていないから明日も出ない」という保証はありません。
高原リゾート=安全な公園ではなく、「熊の生息域にお邪魔している」という意識を持つことが安全の第一歩です。
なぜハチ高原は注意が必要なのか?
ハチ高原で熊対策が必要な理由は、その地理的環境にあります。
ハチ高原は、鉢伏山(標高1,221m)の中腹、標高800〜900m付近に広がる高原です。
さらに背後には、兵庫県最高峰である氷ノ山(1,510m)へと連なる広大な山岳・森林地帯が控えています。
- 豊かな森林:熊にとってのエサ場や隠れ場所が多い。
- ハイキング利用:人間が藪や林道など、熊が潜みやすい環境に近づきやすい。
つまり、ここは「いつ熊が通りかかってもおかしくない場所」なのです。
実際、やぶ市観光協会などの公式情報でもツキノワグマ対策は前提として扱われており、「遭遇ゼロ前提」で動くのは危険だと言えます。
周辺での具体的な注意喚起(2025年最新事例)
「公式の目撃件数一覧にハチ高原の名前がないから安心」と判断するのは早計です。
自治体ページ等で公開されている情報はあくまで「報告があったもの」に限られるからです。
直近でも、ハチ高原に隣接するエリアで具体的な目撃情報が報告されています。
直近の目撃例
2025年8月15日、氷ノ山の登山道付近にて、登山客からの報告によるクマ目撃情報があり、注意喚起が行われました。
(出典:やぶ市観光協会)
このように、人が利用する登山道や散策路付近でも目撃される可能性は十分にあります。
「観光地だから管理されているはず」と思い込まず、次章で紹介するデータを踏まえて、正しく警戒しましょう。
【2025年最新】兵庫県・但馬エリアの出没データと傾向
漠然と怖がるのではなく、数字を知ることで冷静な判断ができます。
兵庫県が公開している令和7年度(2025年度)の最新データを基に、ハチ高原を含む但馬エリアの現状を見ていきましょう。
月別データ(4月〜8月の傾向)
兵庫県内の「目撃・痕跡情報」は、春先にピークを迎え、夏場に落ち着く傾向があります。
令和7年度(4月〜8月末)の県内累計は326件でした。
月ごとの推移:
- 4月:37件
- 5月:119件(ピーク)
- 6月:53件
- 7月:72件
- 8月:45件
5月に急増した後、6月以降は過去5年の平均を下回るペースで推移しています。
しかし、「件数が減った=安全」ではありません。夏休みシーズンの8月でも、県内で45件の報告があることを忘れないでください。
地域別データ(但馬北部は特に多い)
ハチ高原のある但馬地域は、県内でも特に熊の活動が活発なエリアです。
8月末時点でのエリア別件数は以下の通りです。
📊 地域別件数(8月末時点)
- 但馬北部:160件(過去5年平均146件)
- 但馬南部:34件
- 県全体:326件
ご覧の通り、但馬北部の件数は非常に多く、県全体の約半数を占めています。
過去5年平均と比較しても高い水準(比率1.10)にあるため、このエリアに入る際は「熊のテリトリーにいる」という強い自覚が必要です。
「ドングリが豊作」でも油断できない理由
「山にエサ(ドングリなど)があれば里には降りてこないから安全では?」と思うかもしれません。
確かに令和7年度の堅果類(ドングリ等)の実りは、全体として「豊(豊作)」とされています。
しかし、県は「登山・ハイキング等では十分注意が必要」と呼びかけています。
人身事故の事例
2025年5月、豊岡市にて、農作業中の男性がツキノワグマと遭遇し負傷する事案が発生しています。
「直近3ヶ月(6〜8月)の目撃が少ない地域でも注意」と明記されており、油断は禁物です。
クマに出会わないために|今すぐできる「3つの予防策」
熊被害を防ぐための鉄則は、「出会わないこと」に尽きます。
ハチ高原でのキャンプ、登山、散策を楽しむために、以下の対策を徹底してください。
1. 事前(行く前)にやること
現地に行ってから慌てないよう、準備段階でリスクを減らしましょう。
- 最新情報の確認
兵庫県や「兵庫県森林動物研究センター」のサイトで、直近の目撃マップや注意喚起をチェックしてください。 - 複数人での行動計画
単独行動はリスクが高まります。できるだけ2人以上で行動し、会話をしながら歩く計画を立てましょう。
2. 行動中(山に入ったら)に効くこと
こちらの存在を熊に早く知らせることが重要です。
熊も基本的には人間を怖がっているため、気づけば避けてくれることが多いからです。
現地での具体的アクション
- 音の出るものを携帯する
熊鈴やラジオを鳴らしながら歩きましょう。これは県や観光協会も推奨する基本対策です。 - 時間帯を選ぶ
薄暗い「夕刻〜早朝」は熊の活動が活発になり、事故が起きやすい時間帯です。この時間の散策は避けてください。 - 藪(やぶ)に近づかない
見通しの悪い場所は、不意の遭遇(出会い頭)のリスクを高めます。整備された道を歩きましょう。
また、キャンプや休憩時のゴミ・食べ物の管理も重要です。
匂いは熊を引き寄せます。ゴミや食べ残し、不要な果樹などは放置せず、必ず持ち帰るか指定の場所に捨ててください。
3. 秋〜冬の追加注意(狩猟期間)
秋以降に訪れる場合は、熊だけでなく「狩猟」への注意も必要になります。
- 狩猟期間:原則 11月15日〜翌2月15日
(※ニホンジカ・イノシシ猟は3月15日まで延長)
この期間に入山する際は、誤射を防ぐために目立つ色の服装(オレンジや黄色など)を着用してください。
単独の場合はラジオを鳴らすなどして、ハンターに「人間がいること」を知らせるのも有効です。
遭遇したら|「やってはいけない」→「取るべき行動」
どれだけ対策をしていても、自然相手に「絶対」はありません。
万が一、ツキノワグマに出会ってしまった時、パニックにならず動けるかどうかが生死を分けます。
環境省のガイドラインに基づく、正しい対処法を頭に入れておきましょう。
基本の対処(遠くで気づいた/近くで気づいた)
まず、どんな状況でも共通する鉄則は「落ち着くこと」です。
大声を出したり、急に動いたりすると、熊を驚かせて攻撃を誘発してしまいます。
やってはいけないNG行動
- 背中を見せて走って逃げる
熊には逃げるものを追いかける習性があります。時速40km以上で走れるため、人間が走って逃げ切ることは不可能です。 - 大声を上げる・石を投げる
過度に刺激すると、興奮して襲ってくる可能性があります。
【具体的な行動手順】
- 熊を見ながら、ゆっくり後退する
視線は外さず、背中を見せないようにして、静かに距離を取ります。 - 持ち物を置いて注意を逸らす(余裕があれば)
リュックなどを静かに地面に置くことで、熊が匂いを嗅いでいる間に距離を稼げる場合があります。 - 威嚇突進(ブラフチャージ)を見極める
熊が「ハッ!」と鼻を鳴らして突進してきても、途中で止まって引き返すことがあります(威嚇行動)。この時も走らず、動かずに様子を見てから静かに後退してください。
万一、至近距離で攻撃された場合
逃げる暇もなく襲われた場合、致命傷を避ける防御姿勢をとってください。
防御姿勢(ダンゴムシポーズ)
うつ伏せになり、両腕で顔面と頭部(首の後ろ)をしっかり覆います。
内臓と頭を守ることで、生存率を高め、後遺症のリスクを減らすための最終手段です。
熊撃退スプレーについて
熊撃退スプレーは強力な武器になりますが、「持っているだけ」では意味がありません。
- 携行場所:リュックの中ではなく、腰ベルトなど「即座に取り出せる場所」に付ける。
- 使用条件:風向きに注意(自分にかかると危険)。有効射程(通常数メートル)を知っておく。
- 練習:いざという時に安全ピンを抜けるよう、事前のイメージトレーニングが必要です。
情報確認先・連絡先
現地での緊急連絡先や、出発前の情報収集に役立つ公式リンクをまとめました。
スマホに登録、またはブックマークしておくと安心です。
目撃時の連絡先
もし現地で熊を目撃した場合は、安全な場所に移動してから直ちに通報してください。
- 緊急(生命の危険がある場合):110番 / 119番
- 養父市 環境推進課:079-664-2033(代表)
事前の情報収集・問い合わせ
- 兵庫県 環境部 自然・鳥獣共生課
全県の対策状況を確認できます。
電話:078-362-3463 - 兵庫県森林動物研究センター
市町経由で収集した「目撃・痕跡情報」を地図化して公開しています。 - 環境省「クマに関する各種情報・取組」
全国の速報値や人身被害状況、更新方針が掲載されています。
ハチ高原の熊対策に関するよくある質問(FAQ)
- クマ鈴を持っていませんが、スマホの音楽でも代用できますか?
-
一定の効果はありますが、山中では電池切れのリスクがあるため推奨できません。専用の「熊鈴」や、電池持ちの良い「携帯ラジオ」を用意するのが確実です。
- 「死んだふり」は効果がありますか?
-
いいえ、現在は効果的な対策とは考えられていません。熊が興味を持って近づいてきたり、攻撃されたりする危険があります。静かに後退するか、襲われた場合は防御姿勢をとってください。
- キャンプ場のゴミは指定場所以外に捨ててもいいですか?
-
絶対にやめてください。特に生ゴミの臭いは、数キロ先の熊を引き寄せるほど強力です。自分だけでなく、他の利用者を危険に晒す行為になります。必ず持ち帰るか、指定のゴミステーションを利用しましょう。
まとめ:正しく恐れて、ハチ高原を楽しもう
ハチ高原は素晴らしい自然体験ができる場所ですが、そこは野生動物のテリトリーでもあります。
2025年の最新データを見ても、但馬北部は熊の活動が活発なエリアであり、注意が必要です。
記事の要点まとめ
- リスク認識:ハチ高原周辺での遭遇リスクは「ゼロではない」と心得る。
- 最新傾向:但馬北部は県内でも目撃件数が多く、特に春先は要注意。
- 必須対策:熊鈴・ラジオを携行し、単独行動を避ける。
- NG行動:遭遇しても絶対に「走って逃げない」「大声を出さない」。
- 心構え:正しい知識と装備があれば、過度な恐怖は不要。
「自分は大丈夫」という油断が一番の敵です。
この記事で紹介した「音を出す対策」や「ゴミの管理」を徹底して、安全で楽しいハチ高原での時間を過ごしてくださいね。
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※本記事は2025年12月17日時点の公式発表・報道をもとに作成しています。最新の状況は、必ず自治体などの公式情報もあわせてご確認ください。


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