「鎌倉アルプスって熊が出るの?」──丹沢での目撃ニュースを見て、ふと不安になった方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、神奈川県が公表している目撃情報(令和3〜7年度)を確認した限り、鎌倉市(鎌倉アルプス周辺)での熊の掲載は見当たりません。県の解説でもツキノワグマは「主に丹沢山地に生息」とされており、鎌倉アルプスは公式記録上の出没エリアとしては扱われていない状況です。
ただし「絶対に出ない」とは言い切れないため、この記事では一次情報をもとに現状を整理し、現実的に備えるべき動物(イノシシ・サル)への対策もあわせて解説します。
この記事でわかること
- 鎌倉アルプスで熊が出没した公式記録はあるのか
- 現地で実際に注意すべき動物と遭遇時の行動
- 遭遇リスクを下げる歩き方と連絡先
観光の散策には、熊よけ鈴があると安心です
結論:鎌倉アルプスに熊は出る?【2026年1月最新】
神奈川県が毎年度公表している「県内におけるツキノワグマの目撃等情報」(令和3〜7年度)を確認した範囲では、鎌倉市の掲載は見当たりません(2026年1月19日時点)。
県の解説ページでは、ツキノワグマは主に丹沢山地を中心に生息し、推定生息数は約80頭とされています。目撃情報の一覧に出てくる自治体も、丹沢周辺の市町村が中心です。
このことから、鎌倉アルプス(天園・衣張山・パノラマ台周辺)は、公式記録上「熊が出没しているエリア」としては扱われていないと整理するのが妥当です。
ただし「ゼロ」とは言い切れない理由
県の目撃情報には「クマらしき動物」も含まれると明記されています。つまり、すべてが確定情報ではなく、逆に未報告の目撃が存在する可能性もゼロではありません。過度に心配する必要はありませんが、「絶対に出ない」と断定するのも避けておくのが安全です。
出典:神奈川県「ツキノワグマ情報について」(2026年1月19日更新)
県の一次情報で確認する:目撃記録の見方と鎌倉の位置づけ
熊の出没を確認するには、まず神奈川県の公式ページにある「目撃等情報」のPDFを見るのが確実です。
目撃情報の確認手順
- 神奈川県のツキノワグマ情報ページにアクセス
「神奈川県 ツキノワグマ」で検索すると、県の公式ページが出てきます。 - 「目撃等情報」のPDFを開く
年度ごとに一覧が公開されており、目撃日・場所(市町村名)・状況が載っています。
鎌倉が載っていない=丹沢中心の生息域
令和3年度から令和7年度(2026年1月19日時点)までのPDFを確認すると、一覧に出てくる自治体は相模原市・秦野市・松田町など、丹沢山地周辺が中心です。鎌倉市・逗子市・横須賀市といった三浦半島側の自治体名は見当たりません。
県の解説でも「ツキノワグマは主に丹沢山地に生息」と説明されており、鎌倉アルプスは生息の中心域から離れた場所という位置づけになります。
補足(推測を含む)
丹沢から鎌倉方面へは、市街地や主要道路・鉄道などが間に入っており、熊が移動してくるには物理的なハードルがあると考えられます。ただし、これは地理的な推測であり、県が「鎌倉には来ない」と明言しているわけではありません。
「熊を見た」はなぜ起きる?誤認パターンと情報の優先順位
SNSなどで「鎌倉で熊を見た」という投稿を見かけることがあっても、まずは誤認の可能性を考えるのが安全です。
誤認が起きやすい理由
- イノシシとの見間違い:大きな個体は体重80kg以上になることもあり、暗い時間帯や一瞬の目撃では黒っぽい体毛と相まって熊に見えることがあります。
- 距離感のズレ:藪の中や木陰で見ると、実際より大きく感じやすいものです。
- 県の一覧にも「クマらしき動物」が含まれる:公式情報でさえ、すべてが確定ではありません。
情報の優先順位
信頼度の目安
- 県・市町村の公式発表(目撃等情報PDF、注意喚起)
- 警察・消防への通報記録
- SNS・口コミ(参考程度、裏取りが必要)
「鎌倉で熊が出た」という情報を見かけたら、まず県の目撃等情報や市の注意喚起ページを確認してみてください。一次情報に載っていなければ、誤認または未確認情報の可能性が高いと判断できます。
鎌倉アルプスで実際に注意したい動物:イノシシ・サル
鎌倉アルプス周辺で現実的に備えるべきなのは、熊よりもイノシシとサルです。いずれも自治体が注意喚起を出しており、目撃情報が継続的に報告されています。
イノシシ(逗子市・横須賀市)
逗子市では、披露山や二子山周辺などでイノシシの目撃情報が更新されています。横須賀市でも平成26年頃から北部地域を中心に痕跡や被害が確認されており、市のページで注意喚起と対策が案内されています。
イノシシに出会ったときの基本行動
- 走って逃げない(追いかけてくる可能性がある)
- 大声を出したり、物を投げたりしない
- 目を合わせず、ゆっくり後ずさりして距離を取る
- 子連れのイノシシには特に近づかない
出典:逗子市「イノシシの目撃情報」/横須賀市「イノシシにご注意ください」
サル(鎌倉市)
鎌倉市では、サルの目撃情報とあわせて、遭遇時の行動指針を公式ページで案内しています。
サルに出会ったときの基本行動
- 目を合わせない(威嚇と受け取られる)
- 背中を見せずにゆっくり離れる
- カメラやスマホを向けない(刺激になる)
- 食べ物を見せない・与えない
イノシシ・サル対策は熊対策にも通じる
「刺激しない」「距離を取る」「走らない」といった基本は、万が一熊に遭遇した場合にも共通します。イノシシ・サル対策をしっかり押さえておけば、結果的に熊への備えにもなるので、一石二鳥と考えておくとよいでしょう。
遭遇リスクが上がる場面と歩き方のコツ
野生動物との遭遇を避けるには、「どこで・いつ・どう歩くか」を意識することが大切です。鎌倉アルプスの地形を踏まえた注意点を整理します。
注意が必要な場面
- 見通しの悪いカーブや谷筋:お互いに気づかず、ばったり出会いやすい場所です。
- 藪が両側に迫る細い道:動物が潜んでいても気づきにくくなります。
- 早朝・夕方の薄暗い時間帯:動物の活動が活発になりやすい時間です。
- 単独行動:複数人のほうが音や気配が出るため、動物が先に避けてくれます。
歩き方のコツ
遭遇リスクを下げる3つの習慣
- 音を出しながら歩く:話し声や鈴の音で、自分の存在を知らせます。イノシシ対策として横須賀市も推奨しています。
- 見通しの悪い場所では立ち止まる:カーブの先や藪の手前では、一度足を止めて様子を見る習慣をつけましょう。
- 食べ物の匂いを管理する:お弁当やお菓子は密閉し、ゴミは必ず持ち帰ります。
万が一のときの連絡先
野生動物を目撃したり、危険を感じたりした場合は、各市の担当課または警察に連絡しましょう。
- 横須賀市(農業水産課):046-822-8528
- 鎌倉市(環境部環境保全課動物保護管理担当):0467-61-3389
- 逗子市(環境都市部緑政課):046-872-8125
- 緊急時:110番(警察)
よくある質問(FAQ)
- 鎌倉アルプスで熊に遭遇する可能性はありますか?
-
神奈川県の目撃情報(令和3〜7年度)には鎌倉市の掲載が見当たらず、現時点では公式に出没が確認されているエリアではありません。ただし「絶対に出ない」とは言い切れないため、念のため基本的な遭遇回避(音を出す・単独を避けるなど)は意識しておくと安心です。
- 熊鈴や熊撃退スプレーは必要ですか?
-
鎌倉アルプスでは、熊よりもイノシシ・サルへの備えが現実的です。「音を出して歩く」という対策は共通しているため、鈴やラジオを持っておくと安心ですが、熊撃退スプレーまでは通常必要ないでしょう。
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- 動物を目撃したら何を伝えればいいですか?
-
通報時は以下の情報を伝えるとスムーズです。
- いつ:日付と時刻
- どこで:コース名+目印(分岐・ベンチ・寺社名など)
- なにが:動物の種類(わからなければ「イノシシらしき動物」など)と頭数
- どう動いた:進行方向、逃げた・居座っていた・威嚇してきたなど
まとめ:鎌倉アルプスの熊リスクと現実的な備え
最後に、この記事のポイントを整理します。
- 県の目撃情報(R3〜R7)に鎌倉市の掲載は見当たらない(2026年1月時点)
- ツキノワグマは主に丹沢山地に生息し、鎌倉アルプスは出没の中心域から離れている
- 現地で実際に注意すべきはイノシシとサル。各市が注意喚起を出している
- 遭遇回避の基本は「音・視界・単独回避」。これは熊対策にも通じる
- 万が一のときは市の担当課または警察へ連絡
鎌倉アルプスは、熊の心配よりもイノシシ・サルへの備えを優先すれば十分安心して歩けるエリアです。それでも「念のため」を大切にしたい方は、音を出しながら歩く・単独を避けるといった基本を押さえておけば、万一の熊対策も兼ねられます。
最新の出没状況が気になるときは、お出かけ前に県や市の公式ページを確認してみてください。
主要出典
※本記事は2026年1月22日時点の公式発表・報道をもとに作成しています。最新の状況は、必ず自治体などの公式情報もあわせてご確認ください。


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