「伊香保温泉に行きたいけれど、熊が出るって本当?」「温泉街を歩いても大丈夫なの?」——そんな不安を抱えて検索された方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、伊香保温泉エリアでも熊(ツキノワグマ)の目撃情報は実際に出ています。ただし、公式情報を確認し、基本的な対策を取れば、過度に恐れる必要はありません。
この記事では、群馬県や渋川市が公開している一次情報をもとに、観光客の方が「自分で判断できる材料」をまとめました。
この記事でわかること
- 伊香保温泉で確認されている熊の目撃情報(公式データ)
- 安全度を判断するための4つのチェックポイント
- 場所別・時間帯別の注意点と、今日からできる具体的な対策
観光の散策には、熊よけ鈴があると安心です
山側へ足を伸ばす場合は、熊撃退スプレーの携帯も検討しておきましょう
結論|伊香保温泉で熊の目撃情報はある?公式データで確認
伊香保温泉エリア(渋川市伊香保町)でも、熊の目撃情報は複数確認されています。
群馬県が公開している「ツキノワグマ情報について」(2026年1月6日更新)から「群馬県クマ出没マップ」へ進むと、県内の出没場所・日時・頭数などを確認できます。
また、伊香保温泉のある渋川市も「クマ出没時の対応について」(令和8年1月5日更新)を公開しており、住宅地周辺での対応や通報先が案内されています。
直近で確認できた目撃情報(伊香保町内)
私が確認できた範囲では、2025年に伊香保町内で複数回の目撃情報が出ています。
- 2025/11/30 12:30ごろ:憩いの森 森林学習センター前駐車場付近
- 2025/11/08 05:10ごろ:法水寺付近(子熊1頭)
- 2025/10/17 08:10ごろ:徳冨蘆花記念文学館 西側(1頭)
- 2025/09/23 13:30ごろ:県立伊香保森林公園 管理棟付近の路上(成獣1頭)
- 2025/07/28 06:30ごろ:大日向団地 西側
- 2025/05/15 13:00ごろ:伊香保神社〜伊香保ロープウェイ見晴駅までの遊歩道
県全体の傾向(背景として)
群馬県全体の「生活域での目撃・出没件数」は、年によって変動があります。
| 年度 | 県内の目撃・出没件数 |
|---|---|
| 令和5年度 | 計727件 |
| 令和6年度 | 計678件 |
| 令和7年度(2025年4月〜11月時点) | 計1,317件 |
令和7年度は増加傾向にあります。群馬県の堅果類(どんぐりなど)の豊凶調査では、令和7年度は「凶作」と公表されており、山の食べ物が少ない年は人里への出没が増える傾向があると説明されています。
※この豊凶調査の調査地域は「利根沼田地域」のため、伊香保固有の断定材料ではありません。あくまで県の注意喚起の背景説明としてご理解ください。
大切なポイント
熊との遭遇は突発的で、予測が難しいものです。「出没マップに載っていない=いない」とは言い切れません。旅行・散策の直前には、群馬県の「クマ出没マップ」で最新情報を確認することをおすすめします。
伊香保温泉の「安全度」をどう判断する?4つのチェックポイント
「伊香保温泉は安全ですか?」という質問に、一律の答えを出すことはできません。熊との遭遇は突発的なもので、「絶対に安全」「絶対に危険」とは言い切れないためです。
ただし、観光客の方が「自分の旅行は大丈夫そうか」を判断するための材料は、以下の4つに絞ることができます。
チェック1:直近の出没地点は温泉街に近いか?
県の「クマ出没マップ」で、直近の目撃地点を確認しましょう。
- 温泉街の中心部(石段街など)に近い場所で出ているか
- 山側・外縁部(森林公園や遊歩道)で出ているか
山側での目撃が中心なら、温泉街散策のみの場合は相対的にリスクが低いと考えられます。ただし、「出ていないから安全」とは断定できない点にご注意ください。
チェック2:行動する時間帯は?
熊は早朝・夕方・夜間など、薄暗い時間帯に活動しやすい傾向があります。
- 日中の明るい時間帯に行動する → 相対的にリスクが低い
- 早朝・夕方・夜に散策する予定がある → 追加の注意が必要
チェック3:どこまで行くか?(行程の確認)
- 温泉街散策のみ → 基本対策で対応可能
- 周辺の散策路に入る → 追加の注意が必要
- 榛名山方面など山林に入る → より慎重な準備が必要(別途情報確認を推奨)
チェック4:匂い管理ができるか?
熊は嗅覚が非常に優れています。食べ物やゴミの匂いは、熊を引き寄せる原因になります。
- 食べ歩きのゴミは持ち帰る
- 車内に食べ物を放置しない
- 宿の周りに生ゴミ臭を残さない
これらを徹底できるかどうかも、安全度に影響します。
判断の基本
上記4つのチェックポイントを確認し、「今回の旅行でどこまで注意できるか」を考えてみてください。すべてクリアできる場合は、過度に心配する必要はありません。不安が残る場合は、行程を見直すか、対策を追加しましょう。
いつ・どこで注意が必要?場所別・時間帯別の注意点
伊香保温泉を訪れる際、「どこで」「いつ」注意が必要かを把握しておくと、安心して観光を楽しめます。
ここでは、場所別・時間帯別に注意点を整理しました。
【場所別】温泉街中心部(石段街など)
石段街をはじめとする温泉街の中心部は、人通りが多く、熊が出没しにくい環境です。ただし、以下の点に気をつけましょう。
- 人が多い時間帯に合わせて行動する
- 食べ歩き後のゴミは必ず持ち帰る(匂いで熊を引き寄せないため)
- 薄暗い時間帯(早朝・夕方・夜)の散策は避ける
【場所別】温泉街の外縁・人が少ない道
温泉街の外れや、人通りの少ない道は、熊にとって「静かで死角が多い」環境になります。以下の対策を心がけてください。
- 一人での行動を避け、複数人で歩く
- クマ鈴やラジオなど、音の出るものを携帯する
- 見通しの悪い場所には近づかない
- 熊の痕跡(糞・足跡など)を見つけたら、すぐに引き返す
【場所別】周辺の散策路(短い散歩コース)
伊香保神社から見晴駅までの遊歩道や、伊香保森林公園周辺など、短い散策路を歩く場合は「行けるけれど条件次第」と考えてください。
散策路を歩く場合の条件
- 早朝・夕方を避ける
- 複数人で行動する
- 音の出るものを持つ
- ゴミは必ず持ち帰る
- 出発前に県の「クマ出没マップ」で直近の目撃情報を確認する
これらの条件を満たせない場合は、散策路への立ち入りを控えることをおすすめします。
【時間帯別】注意が必要なタイミング
熊は一般的に、以下の時間帯に活動が活発になると言われています。
| 時間帯 | 注意レベル | 推奨される行動 |
|---|---|---|
| 早朝(日の出前後) | 要注意 | 外出を控えるか、温泉街中心部のみに |
| 日中(明るい時間帯) | 比較的安心 | 基本対策を取りつつ観光を楽しむ |
| 夕方(日没前後) | 要注意 | 早めに宿へ戻る/外出を控える |
| 夜間 | 要注意 | 不要な外出を避ける |
【期間別】出没が増えている時期の追加注意
先述のとおり、令和7年度(2025年度)は群馬県全体で熊の目撃件数が増加傾向にあります。
こうした「出没が増えている時期」には、以下の追加対策を意識してください。
- 県の「クマ出没マップ」をこまめに確認する
- 温泉街中心部でも、人通りの少ない時間帯は慎重に行動する
- 周辺の散策路への立ち入りは、より慎重に判断する
※過度に心配する必要はありませんが、「今年は少し注意を上乗せする」くらいの心構えがあると安心です。
観光客向け|今日からできる熊対策(持ち物・歩き方・ゴミ管理)
熊対策は、特別な装備がなくても「今日からできること」がほとんどです。ここでは、持ち物・歩き方・ゴミ管理の3つに分けて、具体的な対策をご紹介します。
持ち物(最小限のセット)
観光目的であれば、以下の3点があれば十分です。
熊対策の持ち物リスト
- 音の出るもの:クマ鈴、ラジオ、スマホのスピーカーなど(自分の存在を熊に知らせるため)
- ライト:基本は薄暗い時間帯を避けるのが前提ですが、やむを得ず移動する場合の保険として
- クマ撃退スプレー(必要に応じて):群馬県も「市販のクマ撃退スプレー持参」に触れています。使い方は製品の注意書きに従ってください
※クマ鈴は100円ショップでも手に入ります。「持っていない」という方は、スマホでラジオや音楽を流すだけでも代用になります。
歩き方(トラブル回避の基本)
熊との遭遇を避けるための「歩き方の型」を覚えておきましょう。
熊対策の歩き方 3つの基本
- 早朝・夕方・夜を避ける:熊の活動が活発な時間帯を避けるのが最も効果的
- 複数人で行動する:一人より二人、二人より三人。人数が多いほど熊は近づきにくい
- 音を出しながら歩く:クマ鈴を鳴らす、話しながら歩く、ラジオをつけるなど
また、歩いている途中で熊の痕跡(糞・足跡・爪痕など)を見つけた場合は、迷わず引き返してください。「もう少し先まで」は禁物です。
ゴミ・食べ物の管理(匂いを残さない)
熊は非常に嗅覚が優れています。食べ物やゴミの匂いは、熊を引き寄せる大きな原因になります。
- 食べ歩きのゴミは必ず持ち帰る:その場に捨てない、放置しない
- 車内に食べ物を放置しない:窓を閉めていても匂いは漏れます
- 宿の周りに生ゴミ臭を残さない:ゴミは指定の場所へ、蓋をしっかり閉める
「自分が匂いの発生源にならない」ことを意識するだけで、熊を引き寄せるリスクを大幅に減らせます。
行程別の対策まとめ
最後に、行程別の対策を簡単にまとめます。
| 行程 | 必要な対策 |
|---|---|
| 温泉街散策のみ | 薄暗い時間帯を避ける+ゴミ管理+県マップ確認 |
| 早朝・夜の移動がある | 上記に加え、複数人行動+音+明るいルート選択 |
| 周辺の散策路に入る | 上記すべて+痕跡を見たら撤退+直前のマップ確認 |
| 榛名山方面へ行く | 山林に入る前提の装備と情報確認が必要(別途詳細確認を推奨) |
※榛名山方面への登山・ハイキングを予定している方は、本記事の対策に加え、登山向けの熊対策情報を別途ご確認ください。
もし熊を見かけたら?距離別の対応と危険な行動
万が一、熊を見かけてしまった場合は、「距離」と「熊がこちらに気づいているか」によって対応が変わります。冷静に状況を判断し、適切な行動を取りましょう。
【遠い・気づかれていない場合】静かに離れる
熊が遠くにいて、こちらに気づいていない場合は、以下の対応を取ってください。
- 熊から目を離さない
- 静かに、ゆっくりと後退する
- 刺激を与えない(大声を出さない、急な動きをしない)
熊に気づかれないまま、その場を離れることが最も安全です。
【近い・気づかれた場合】絶対にやってはいけないこと
熊が近くにいて、こちらに気づいている場合は、以下の行動は絶対に避けてください。
避けるべき行動(熊を刺激し、攻撃リスクが上がります)
- 走って逃げる:熊は時速40〜50kmで走れます。追いかける本能を刺激してしまいます
- 大声を出す・叫ぶ:熊を興奮させる原因になります
- 背中を向ける:熊に襲いかかるきっかけを与えてしまいます
環境省の啓発資料でも、「背中を向けず、熊を見ながらゆっくり後退する」ことが推奨されています。
【近い・気づかれた場合】正しい対応
熊が近くにいて、こちらに気づいている場合は、以下の対応を取りましょう。
熊に気づかれた場合の対応手順
- 落ち着く:まずは深呼吸。パニックにならないことが大切です
- 熊を見ながら、ゆっくり後退する:背中を向けず、静かに距離を取ります
- 可能なら障害物を間に入れる:立木や岩など、熊との間に何かを挟めると安心です
- 低い声で話しかける:「落ち着いて」「大丈夫だよ」など、穏やかな声で話しかけると、熊が人間だと認識しやすくなります
【最悪の場合】襲われた時の防御姿勢
もし熊に襲われてしまった場合は、防御姿勢を取ることで、致命傷を避けられる可能性があります。
群馬県の案内によると、「もうダメだ!と思ったら、防御姿勢をとる」ことが推奨されています。
防御姿勢の取り方
- お腹を地面に向けて、うずくまる
- 両腕で頭と首を守る(急所を守る)
- リュックを背負っている場合は、そのまま背中の防御に使う
この姿勢は「最後の守り」です。まずは遭遇しないこと、遭遇しても刺激しないことが最優先であることを忘れないでください。
緊急連絡先・相談窓口まとめ(コピペ用)
万が一の際に備えて、緊急連絡先をスマホにメモしておくと安心です。以下にまとめましたので、必要に応じてコピーしてお使いください。
警察(緊急時はこちらへ)
| 連絡先 | 電話番号 |
|---|---|
| 伊香保町交番 | 0279-72-5454 |
| 渋川警察署(代表) | 0279-23-0110 |
| 警察への緊急通報 | 110 |
渋川市役所(自治体への相談)
| 連絡先 | 電話番号 |
|---|---|
| 市民環境部 環境森林課 森林・気候変動対策係 | 0279-22-2114 |
| 渋川市役所(代表) | 0279-22-2111 |
観光相談(観光協会)
| 連絡先 | 電話番号 |
|---|---|
| 渋川伊香保温泉観光協会 | 0279-72-3151 |
※緊急時は警察・市役所を優先してください。観光協会は観光に関する相談窓口です。
最新情報の受け取り方
熊の出没情報をリアルタイムで受け取りたい方は、以下の方法があります。
- 群馬県「クマ出没マップ」:県公式ホームページから確認できます
- 渋川市「渋川ほっとメール」:防災行政無線放送情報に有害鳥獣(クマ出没等)が含まれます。「上州くん安全・安心メール」由来の情報が自動転送される仕組みもあります
旅行前に登録しておくと、滞在中の出没情報をいち早くキャッチできます。
よくある質問(FAQ)
伊香保温泉と熊に関して、よくある質問をまとめました。
- 伊香保温泉で本当に熊は出るのですか?
-
はい、出ています。2025年には伊香保町内で複数回の目撃情報が公式に確認されています。直近では2025年11月30日に「憩いの森 森林学習センター前駐車場付近」で目撃されています。最新情報は群馬県の「クマ出没マップ」でご確認ください。
- 石段街など温泉街の中心部は安全ですか?
-
温泉街の中心部は人通りが多く、熊が出没しにくい環境です。ただし、「絶対に安全」とは言い切れません。薄暗い時間帯を避け、ゴミの匂い管理を徹底することで、リスクを下げることができます。
- どんな時間帯に注意が必要ですか?
-
熊は早朝・夕方・夜間に活動が活発になる傾向があります。可能であれば、これらの時間帯の外出は控え、日中の明るい時間帯に行動することをおすすめします。
- 熊対策として最低限持っていくべきものは?
-
クマ鈴やラジオなど「音の出るもの」があれば十分です。100円ショップでも手に入りますし、スマホでラジオや音楽を流すだけでも代用できます。必要に応じて、クマ撃退スプレーを持参するのも有効です。
まとめ|伊香保温泉を安心して楽しむために
最後に、この記事のポイントを整理します。
この記事のポイント
- 伊香保温泉エリアでも熊の目撃情報は確認されている(2025年は複数回)
- 「絶対に安全」「絶対に危険」とは言い切れない。判断材料を確認して自己判断を
- 安全度の判断は「直近の出没地点」「時間帯」「行程」「匂い管理」の4点で
- 基本対策は「薄暗い時間帯を避ける」「音を出す」「ゴミを持ち帰る」の3つ
- 遭遇した場合は「走らない」「大声を出さない」「背中を向けない」が鉄則
最も大切なのは、「旅行直前に最新情報を確認すること」です。
群馬県の「クマ出没マップ」で、伊香保周辺の直近の目撃情報をチェックしてから出発しましょう。滞在中も、渋川市の「渋川ほっとメール」に登録しておくと、リアルタイムで情報を受け取れます。
熊の存在を正しく知り、基本的な対策を取れば、伊香保温泉は安心して楽しめる場所です。素敵な温泉旅行になりますように。
出典・参考情報まとめ
- 榛名山・榛名湖に熊は出る?周辺の出没・目撃情報と安全度
- 野反湖に熊は出る?周辺の出没・目撃情報と安全度
- 谷川岳の熊出没・目撃情報まとめ|安全度と対策を解説
- 草津温泉の熊出没・目撃情報まとめ|安全度と対策を解説
- 万座温泉の熊出没・目撃情報まとめ|安全度と対策を解説
- 四万温泉の熊出没・目撃情報まとめ|安全度と対策を解説
※本記事は2026年1月12日時点の公式発表・報道をもとに作成しています。最新の状況は、必ず自治体などの公式情報もあわせてご確認ください。


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