日光東照宮への参拝を計画していて、「熊が出るって本当?」「安全に参拝できるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、日光市の公式資料「令和7年度クマ目撃等情報」では、東照宮の境内という表記は見当たりません。ただし、東照宮に近い山内(滝尾神社付近)や本町(田母沢周辺)では目撃情報が掲載されています。
そのため、境内での目撃がないからといって油断するのではなく、参拝の時間帯や歩くルートを意識した準備をしておくと安心です。この記事では、公式情報をもとに東照宮周辺の熊出没状況を整理し、参拝当日の注意点や万が一の対応までを分かりやすく解説します。
この記事で分かること
- 東照宮周辺(山内・本町)の公式な熊目撃情報
- 参拝の時間帯・歩き方の注意点
- 熊に遭遇したときの距離別の対応
- 出発前に確認するページと現地の通報先
この記事では、日光東照宮とその周辺(山内・本町エリア)を中心に情報をまとめています。奥日光や中禅寺湖方面については別の記事で解説していますので、足を延ばす予定の方はそちらもあわせてご確認ください。
東照宮の近くで確認された公式の熊目撃情報【2025年】
日光市が公開している「令和7年度クマ目撃等情報」から、東照宮周辺の目撃情報を確認してみましょう。
結論として、「東照宮境内」という表記の目撃情報は掲載されていません。一方で、東照宮に近い山内(滝尾神社付近)や本町(田母沢橋・田母沢御用邸付近)では目撃が報告されています。
この資料は、日光市が「生活圏周辺に出没した情報」として整理しているものです。境内の記録がなくても、近隣の市道での目撃は参拝計画を立てるうえで参考になります。
山内(滝尾神社付近)での目撃
山内エリアの目撃情報
- 2025年10月22日 15:25頃:山内地内「滝尾神社付近の市道」で体長約1mの熊1頭を目撃(被害なし)
滝尾神社は東照宮から徒歩で行ける場所にありますが、参拝者が多い東照宮のメイン参道とは異なり、人通りの少ない林沿いのルートになります。この目撃は参道そのものではなく、観光導線の脇にある市道で発生しています。
本町(田母沢周辺)での目撃
本町エリアの目撃情報
- 2025年10月2日 7:54頃:本町地内「田母沢橋付近の市道」で体長約1mの熊が北から南へ横断(被害なし)
- 2025年12月5日 6:30頃:本町地内「田母沢御用邸正門付近」で熊1頭が石垣に登る様子を目撃(被害なし)
田母沢御用邸は東照宮から徒歩圏内にある観光スポットです。注目すべきは、どちらの目撃も早朝から朝の時間帯という点です。田母沢橋付近が7:54、御用邸正門付近が6:30と、一般的な参拝時間よりも早い時間に目撃されています。
この公式資料の読み方
日光市の目撃情報は、「生活圏周辺に出没した情報」として整理されています。そのため、東照宮の境内で目撃がなくても、それだけで「安全」と断定することはできません。
逆に言えば、近隣で目撃があっても、時間帯や歩くルートを工夫すれば遭遇リスクを下げられるということでもあります。次の章では、参拝当日に意識したい具体的な注意点を解説します。
参拝当日の注意点(時間帯・歩き方・避けたい行動)
ここからは、東照宮を参拝する当日に意識しておきたい具体的な注意点をお伝えします。
結論として、「薄暗い時間帯を避ける」「参道から外れない」「ゴミや食べ物を放置しない」の3つを守るだけでも、熊との遭遇リスクを大きく下げることができます。
栃木県の注意喚起でも、夕暮れから早朝の行動を避けること、道から外れないこと、ゴミの管理を徹底することなどが推奨されています。前章で紹介した目撃情報にも早朝(6:30や7:54)の記録があったことを踏まえると、朝早くの参拝を予定している方は特に意識しておきたいポイントです。
時間帯:早朝・夕方を避ける
熊は一般的に、薄暗い時間帯に活動が活発になるといわれています。東照宮周辺の目撃情報でも、早朝の記録が複数確認されていることから、拝観時間に合わせて行動するのが安心です。
日光東照宮の拝観時間
- 4月1日〜10月31日:9:00〜17:00
- 11月1日〜3月31日:9:00〜16:00
- 受付:閉門30分前まで
開門直後の9時以降に到着し、閉門前には境内を出るスケジュールで計画すれば、薄暗い時間帯を自然と避けることができます。早朝に東照宮周辺を散策したい場合は、人通りの多いメインの参道を選ぶようにしましょう。
歩き方:参道から外れない
東照宮の参道は多くの参拝者が行き交うため、日中であれば人の目が常にある状態です。熊は基本的に人を避ける傾向があるため、人通りの多い道を歩いていれば遭遇する可能性は低いと考えられます。
一方で、滝尾神社方面など参道から外れたルートは、林に囲まれて人通りも少なくなります。前章で紹介した山内エリアの目撃も、メイン参道ではなく脇の市道で発生していました。
寄り道をする場合のポイント
- 人通りのある時間帯を選ぶ
- 一人で静かな道に入らない
- 周囲の音に注意しながら歩く
「せっかくだから静かな場所も歩きたい」という気持ちは分かりますが、人目の少ないルートほど注意が必要ということを覚えておいてください。
注意したい行動:ゴミ放置・子グマへの接近
参拝中についやってしまいがちな行動のうち、熊を引き寄せる原因になるものがあります。特に注意したいのは以下の2点です。
ゴミ・食べ物の放置
お弁当の残りや食べかけのお菓子などをその場に置いたままにすると、においに引き寄せられて熊が近づいてくる原因になります。ゴミは必ず持ち帰るか、設置されているゴミ箱に捨てるようにしましょう。
子グマへの接近
もし小さな熊(子グマ)を見かけたとしても、絶対に近づいてはいけません。子グマの近くには母グマがいる可能性が高く、子どもを守ろうとして攻撃的になることがあります。「かわいい」と思っても、写真を撮ろうとせず、静かにその場を離れてください。
熊を見かけたときの対応(距離別)
万が一、参拝中や移動中に熊を見かけた場合の対応を確認しておきましょう。
大切なのは、「走って逃げない」「背中を向けない」「落ち着いて距離をとる」の3つです。環境省や栃木県の注意喚起でも、慌てて走ると熊の追跡本能を刺激する可能性があるため、ゆっくり後退することが推奨されています。
遠くにいるのに気づいたら
熊がまだ遠くにいて、こちらに気づいていない様子であれば、落ち着いてその場から静かに離れましょう。
遠くで熊を見かけたときの行動
- 急な動きをせず、静かにその場を離れる
- 写真を撮るために近づかない
- 可能であれば、人のいる方向へ移動する
- 大声を出したり走ったりしない
「珍しいから写真を撮りたい」という気持ちになるかもしれませんが、近づくことで熊を刺激してしまう危険があります。安全な距離を保ったまま、速やかに人の多い場所へ向かってください。
近くにいるのに気づいたら
熊が比較的近い距離にいる場合は、熊から目を離さずにゆっくりと後退してください。
絶対にやってはいけないこと
- 走って逃げる:熊の追跡本能を刺激する可能性がある
- 背中を向ける:熊を興奮させることがある
- 大声で叫ぶ:熊を驚かせて攻撃的にさせることがある
怖くなって走り出したくなる気持ちは当然ですが、ゆっくり後ずさりしながら距離をとるのが基本です。十分に距離が取れたら、安全な場所へ移動し、必要に応じて通報してください。
至近距離・攻撃が起きたら
これは最悪のケースですが、万が一熊が至近距離まで近づいてきたり、攻撃を受けそうになった場合の対応も知っておきましょう。
身を守る姿勢
- 地面にうつ伏せになり、両腕で顔と頭を覆って守る
- 首の後ろも手で覆い、急所へのダメージを最小限にする
- 熊が立ち去るまで動かない
攻撃が収まり、熊が立ち去ったことを確認できたら、安全な場所へ移動して通報・相談してください。次の章では、出発前に確認しておきたいページと、現地での通報先をまとめています。
出発前に見るページ・現地での通報先
日光東照宮への参拝前には、最新の熊目撃情報を確認しておくと安心です。また、万が一現地で熊を目撃した場合の連絡先も把握しておきましょう。
出発前に確認する公式ページ
日光市では、熊の目撃情報を公式サイトで公開しています。出発前日や当日の朝に、最新の状況を確認しておくことをおすすめします。
出発前にチェックするページ
- 日光市「クマの目撃・被害情報」:令和7年度クマ目撃等情報(PDF)で最新の目撃場所・日時を確認できます
- 日光東照宮の拝観時間:時間帯を調整するために公式サイトで確認しておくと便利です
日光市のページには更新日の表記がありますが、PDF内に掲載されている目撃の日付もあわせて確認すると、より正確な情報が得られます。
現地で目撃したとき・不安があるとき
参拝中や移動中に熊を見かけた場合は、安全を確保したうえで以下の連絡先に通報・相談してください。
- 日光市 環境森林課 自然環境係(目撃情報の相談先):0288-21-5152
- 日光警察署:0288-53-0110
- 緊急性が高い場合:110番
「熊を見かけたけど、通報するほどかな?」と迷うこともあるかもしれません。しかし、目撃情報を伝えることで他の参拝者や地域の方の安全にもつながります。遠慮せずに連絡してください。
よくある質問(FAQ)
- 東照宮の境内で熊が出たことはありますか?
-
日光市の「令和7年度クマ目撃等情報」では、東照宮の境内という表記の目撃情報は確認できません。ただし、近隣の山内(滝尾神社付近)や本町(田母沢周辺)では目撃が報告されているため、境内だけでなく周辺エリアも含めて注意しておくと安心です。
- 参拝は何時ごろが安心ですか?
-
東照宮の拝観時間内(9:00〜17:00または16:00)に訪れるのがおすすめです。周辺での目撃情報には早朝(6:30や7:54)の記録があるため、開門前の早い時間帯は避けたほうが無難です。日中の人通りが多い時間帯であれば、安心して参拝できます。
- 子ども連れでも大丈夫ですか?
-
日中の拝観時間内で、参道を中心に歩くのであれば問題ありません。東照宮のメイン参道は多くの参拝者が行き交うため、人の目が常にある状態です。お子さんから目を離さず、参道から外れた静かな道には入らないようにすれば、安心して参拝を楽しめます。
まとめ
この記事では、日光東照宮周辺の熊出没状況と、参拝時の注意点についてお伝えしました。最後に、押さえておきたいポイントを整理しておきます。
この記事のまとめ
- 日光市の公式資料では、東照宮境内の目撃情報は確認できない
- ただし、近隣の山内(滝尾神社付近)や本町(田母沢周辺)では目撃が報告されている
- 早朝・夕方を避け、拝観時間内に参拝するのが安心
- 参道から外れた静かな道は避け、人通りの多いルートを歩く
- 万が一遭遇したら、走らない・背中を向けない・落ち着いて距離をとる
日光市は市域の大部分が山林であり、熊の生息地に囲まれた環境です。とはいえ、時間帯や歩くルートを意識するだけで、遭遇リスクは大きく下げられます。
過度に心配する必要はありませんが、「備えあれば憂いなし」の気持ちで準備しておくと、安心して参拝を楽しめるはずです。
素敵な日光参拝になりますように。
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※本記事は2026年1月9日時点の公式発表・報道をもとに作成しています。最新の状況は、必ず自治体などの公式情報もあわせてご確認ください。


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