「金華山に熊は出るの?」「岐阜城に行っても大丈夫?」
金華山は岐阜市の中心部にある標高329mの低山で、山頂には岐阜城があり、ロープウェーでも登れる人気の観光スポットです。しかし近年、岐阜県内でクマの目撃情報が増えており、「市街地に近い山でも安全なのか」と不安に思う方が増えています。
この記事では、2025年11月時点の岐阜県・岐阜市・県警などの公式情報をもとに、金華山そのものの熊出没状況、周辺エリアの目撃情報、ルート別の安全性、そして出発前に確認すべき最新情報をまとめました。
📖 この記事で分かること
- 金華山・岐阜城エリアの熊出没・目撃情報の有無(2025年最新)
- 金華山周辺(岐阜市内)での実際の出没事例
- ロープウェーと登山ルート別の安全性評価
- 出発前にチェックすべき公式情報源と最低限の対策
【結論】金華山・岐阜城に熊は出る?目撃情報はある?
まず結論からお伝えします。
📌 金華山・岐阜城エリアの熊リスク(2025年11月時点)
- 金華山そのもの:公式な熊出没・目撃情報は確認されていません
- 周辺エリア:岐阜市北部(畜産センター・百々ヶ峰・ファミリーパーク付近)では2024年に複数の目撃情報あり
- 岐阜県のスタンス:「ツキノワグマは県内ほぼ全域に生息しており、出没報告がない地域でも生息している可能性がある」
2024〜2025年の岐阜県公式サイト、岐阜県クママップ、県警の「安全・安心メール」などを確認した範囲では、金華山の登山道や山頂付近での熊目撃・出没の公式発表は見つかりませんでした。
ただし、岐阜県は公式に「ツキノワグマは県内ほぼ全域に生息しており、出没報告がない地域にも生息している可能性がある」と明記しています。そのため、金華山でも「絶対に出ない」とは言い切れないというのが現実です。
一方で、金華山の北側に位置する岐阜市内の山間部(畜産センター公園周辺・百々ヶ峰・岐阜ファミリーパーク付近)では、2024年に実際にクマと思われる動物の目撃情報が複数報告されています。
つまり、金華山そのもののリスクは現状「かなり低い」と考えられますが、周辺エリアでは実際に出没しているため、「市街地に近いから完全に安全」とは言えない状況です。
以降のセクションで、具体的な目撃情報、ルート別の安全性、そして出発前に確認すべき情報を詳しく解説していきます。
金華山(岐阜城エリア)の熊出没・目撃情報【2025年最新】
金華山そのものでの熊の目撃・出没状況について、公式情報をもとに詳しく見ていきます。
金華山そのものの公式記録
岐阜県が運営する「岐阜県クママップ」は、県内のクマ目撃地点を地図上で確認できる公式システムです。このマップで2024〜2025年のデータを確認したところ、金華山および岐阜城を直接地点名とした熊出没・目撃の記録は見当たりませんでした。
また、県警の「安全・安心メール」をもとにした岐阜新聞デジタルのクマ目撃マップでも、金華山エリアでの報告は確認できていません。
つまり、現時点で「金華山の登山道でクマが出た」「岐阜城周辺でクマを見た」といった公式発表はないということになります。
金華山の環境的な特徴
金華山は以下のような特徴を持つ山です。
- 標高約329mの低山で、岐阜市中心部のすぐ横に立つ独立峰
- 山頂には岐阜城、金華山ロープウェー山頂駅、展望レストランがある
- 年間を通して観光客・登山者が非常に多い
- 登山道は複数あり、いずれも整備されている
- 市街地に近く、人の往来が絶えない環境
こうした環境は、一般的にクマが好む「静かな山奥」とは異なります。クマは基本的に人を避ける動物ですので、人通りの多い金華山は、クマにとって居心地の良い場所ではないと考えられます。
💡 現時点での金華山の状況
金華山そのものでの熊目撃の公式記録はなく、観光地として人通りも多いため、現状のリスクはかなり低いと考えられます。ただし、岐阜県は「県内ほぼ全域にツキノワグマが生息している可能性がある」としているため、ゼロリスクではありません。
金華山周辺(岐阜市内)の熊出没状況
金華山そのものでは目撃情報がありませんが、周辺エリアでは実際にクマの目撃報告が出ています。
2024年の主な出没事例
県警の「安全・安心メール」や報道をもとにした情報によると、金華山の北側〜北西側の岐阜市内で、以下のような目撃情報がありました。
| 日時 | 場所 | 状況 |
|---|---|---|
| 2024年4月3日 午前7時30分ごろ | 岐阜市椿洞 (畜産センター公園付近) | 道路上で「クマとみられる動物」1頭を目撃。警察が周辺住民に注意喚起 |
| 2024年6月27日 午前11時45分ごろ | 岐阜市長良 (百々ヶ峰登山道) | 百々ヶ峰の登山道で「子グマの可能性がある動物」1頭を目撃 |
| 2024年8月2日 午前8時40分ごろ | 岐阜市出屋敷 (岐阜ファミリーパーク周辺) | 「クマと思われる動物」1頭の目撃情報 |
| 2024年8月4日 午前7時30分ごろ | 岐阜市出屋敷 (岐阜ファミリーパーク付近) | 同エリアで再び目撃情報。市や園からも注意喚起 |
これらはいずれも金華山の北側エリアに位置しており、特に百々ヶ峰(標高約418m)は岐阜市最高峰で、金華山とは長良川を挟んで数km程度の距離です。
岐阜県全体の出没傾向(2025年データ)
岐阜県は2025年現在も「ツキノワグマ出没注意情報」を発令しています。
令和7年(2025年)10月12日時点での公式データでは、県内でのクマ出没(目撃)件数は508件、人身事故は3件発生しています。人身事故は中津川市や白川村、高山市といった山間部で発生していますが、目撃情報は県内の広範囲に及んでいます。
⚠️ 周辺エリアとの地形的な繋がり
金華山は独立峰ですが、北側には長良川、その先に百々ヶ峰やながら川ふれあいの森などの緑地帯が連なっています。地形的には周辺の山と繋がっているため、「市街地に近い山だから完全に安全」とは言い切れません。
実際に岐阜市内の比較的市街地に近いエリアでも目撃情報が出ているという事実は、金華山を訪れる際にも最低限の注意が必要であることを示しています。
【重要】金華山は行っても大丈夫?安全性の判断
ここまでの情報をもとに、「金華山に行っても大丈夫なのか」を具体的に判断していきます。
ロープウェー+山頂周辺の安全性
金華山ロープウェーを利用して山頂へ上がり、岐阜城や展望台周辺を散策するコースは、現状では熊リスクはかなり低いと考えられます。
- 山頂駅周辺は観光客の往来が非常に多い
- 岐阜城、展望レストラン、リス村などの人工施設が集中している
- 公式な熊目撃情報は確認されていない
- 人通りが多く、クマが好む環境ではない
家族連れで観光メインの場合、ロープウェーを利用したこのコースが最も安心です。
登山ルート別の安全度
金華山には複数の登山道があります。ルートごとの特徴と安全度を見ていきましょう。
🟢 安全度:高(現状リスクは低い)
めい想の小径・七曲り登山道・馬の背登山道
- 整備された主要登山道で、登山者が多い
- 市街地から近く、人の気配が絶えない
- 所要時間も短く(30分〜1時間程度)、日中に往復しやすい
これらのルートは、日中に歩く限り、現状の熊リスクはかなり低いと考えられます。
🟡 安全度:中(より注意が必要)
人通りの少ないマイナールート・早朝や夕方の時間帯
- 登山者が少ないルートは、クマと遭遇するリスクがやや高まる
- 早朝(日の出前後)や夕方(日没前後)はクマの活動時間帯
こうした条件で登る場合は、単独行動を避け、熊鈴などで音を出しながら歩くことを推奨します。
安全に楽しむための基本ルール
金華山を安全に楽しむために、以下の基本ルールを守りましょう。
- 日中に行動する:午前9時〜午後3時ごろまでが理想的
- 人通りの多いルートを選ぶ:主要な登山道を利用する
- 単独行動を避ける:できるだけ複数人で歩く
- 最新情報を確認する:出発前に必ず公式情報をチェック
✅ 判断基準のまとめ
行っても大丈夫と判断できる条件
- 日中(午前9時〜午後3時ごろ)に訪れる
- ロープウェーまたは主要登山道を利用する
- 最新の公式情報で金華山周辺に目撃情報がない
- 天候が良く、視界が確保できる
これらの条件を満たせば、現状の金華山は家族連れでも安心して楽しめるレベルと考えられます。
出発前に確認すべき最新情報と最低限の対策
熊の出没状況は日々変化します。金華山に出かける前に、必ず最新情報を確認しましょう。
チェックすべき公式情報
以下の公式サイトで、最新の熊出没情報を確認できます。
STEP 1
岐阜県クママップで目撃地点を確認
岐阜県が運営する「岐阜県クママップ」では、県内のクマ目撃地点が地図上で確認できます。令和7年度(2025年度)の最新データも随時更新されています。
STEP 2
岐阜県の公式注意喚起を確認
岐阜県公式サイトの「岐阜県に生息するクマ(ツキノワグマ)について」のページでは、県全体の出没状況、人身事故の件数、注意情報などが更新されています。
STEP 3
岐阜新聞デジタルの目撃マップをチェック
県警の「安全・安心メール」と連動した岐阜新聞デジタルのクマ目撃マップでは、過去6か月分の最新目撃情報が地図上で確認できます。
岐阜新聞「岐阜県内クマ目撃マップ」
最低限の行動ルールと対策
金華山は市街地に近い低山ですが、以下の最低限の対策を心がけましょう。
- 日中に行動する:早朝・夕方はクマの活動時間帯です
- 音を出して歩く:会話をする、熊鈴を付けるなどして人の存在を知らせる
- 食べ物の管理:ゴミや食べ残しは必ず持ち帰り、においを出さない
- 子どもから目を離さない:単独で先に行かせない、藪に近づかせない
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⚠️ 万が一クマに出会ってしまったら
岐阜県・岐阜市が推奨する基本対応:
- 走って逃げない、大声を上げない
- 背中を見せずに、ゆっくり後ずさりして離れる
- 攻撃されそうな時は、荷物などで頭・首を守る
詳しい対応方法は、岐阜県・岐阜市の公式ページをご確認ください。
金華山は現状、熊リスクがかなり低い山ですが、「絶対に出ない」とは言い切れません。最新情報を確認し、基本的な注意を払うことで、より安心して楽しむことができます。
よくある質問
- 金華山でクマに遭遇した人はいますか?
-
2025年11月時点の公式情報では、金華山そのものでの熊目撃・出没の記録は確認されていません。ただし、周辺の岐阜市北部エリア(畜産センター公園・百々ヶ峰・岐阜ファミリーパーク付近)では2024年に複数の目撃情報が報告されています。
- ロープウェーだけなら安全ですか?
-
ロープウェーで山頂に上がり、岐阜城や展望台周辺を散策するコースは、観光客が非常に多く人工施設も集中しているため、現状では熊リスクはかなり低いと考えられます。公式な目撃情報も確認されていません。
- 子ども連れで登山しても大丈夫ですか?
-
日中(午前9時〜午後3時ごろ)に、めい想の小径や七曲りなどの主要登山道を利用する場合、現実的なリスクはかなり低いです。ただし、出発前に必ず最新の公式情報(岐阜県クママップなど)を確認し、子どもから目を離さないよう注意してください。
- 熊鈴は必要ですか?
-
金華山の主要登山道は人通りが多いため、必須ではありません。ただし、早朝や人の少ない時間帯、マイナールートを歩く場合は、熊鈴や音の出るものを携帯することをおすすめします。会話をしながら歩くだけでも効果があります。
- 最新の熊出没情報はどこで確認できますか?
-
岐阜県クママップ、岐阜県公式サイトの注意喚起ページ、岐阜新聞デジタルのクマ目撃マップで確認できます。出発前に必ずチェックすることをおすすめします。
まとめ
金華山・岐阜城エリアは、2025年11月時点の公式情報では熊の目撃・出没記録が確認されておらず、観光地として人通りも多いため、現状の熊リスクはかなり低いと考えられます。
ただし、岐阜県は「ツキノワグマは県内ほぼ全域に生息している可能性がある」としており、実際に金華山周辺の岐阜市北部では2024年に複数の目撃情報が報告されています。そのため、「絶対に安全」とは言い切れないのが現実です。
✅ この記事のポイント
- 金華山そのもの:公式な熊目撃情報はなし。現状リスクはかなり低い
- 周辺エリア:岐阜市北部(畜産センター・百々ヶ峰・ファミリーパーク付近)では2024年に目撃情報あり
- 安全な楽しみ方:日中に主要ルートを利用、ロープウェーならさらに安心
- 出発前の確認:岐阜県クママップなどで最新情報を必ずチェック
金華山は市街地に近く、家族連れでも楽しめる親しみやすい山です。最新情報を確認し、基本的な注意を払うことで、より安心して岐阜城からの絶景や登山を楽しむことができます。
出かける前には、ぜひ岐阜県クママップや公式サイトで最新の出没状況をご確認ください。安全で楽しい金華山登山をお楽しみください。
※この記事は2025年11月7日時点の公式情報に基づいています。熊の状況は変化するため、実際に出かける前に必ず最新情報をご確認ください。


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