「日本保守党と参政党、どちらも保守系って聞くけど何が違うの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。名前が似ていることもあり、混同されやすい両党ですが、理念や政策の打ち出し方には違いがあります。
結論からお伝えすると、両党とも国の伝統や国体を大切にする姿勢は共通していますが、政策の示し方や強調するポイントに違いがあります。日本保守党は重点政策を項目ごとに提示するスタイル、参政党は7つの分野で方針を示し具体策を追加・更新していくスタイルです。
この記事では、両党の公式サイトに掲載されている情報をもとに、理念・綱領から主要政策まで比較していきます。
この記事でわかること
- 日本保守党と参政党の理念・綱領の違い
- 経済・子育て・外交など主要政策の比較
- 両党の違いが際立つポイント
結論:日本保守党と参政党の違いを一言でいうと
両党の違いを端的にまとめると、「政策の見せ方」と「強調するテーマ」が異なります。
日本保守党は、重点政策を改訂日つきで一覧にして示す「メニュー提示型」です。結党宣言で掲げた問題意識(日本を守る・豊かに強くする)に沿って、具体的な政策項目を並べています。
一方の参政党は、政策を7つの分野に分けて方針を示し、具体策は党員が立案して追加・更新していくと明記しています。「骨格を示して育てていく型」といえます。
共通点としては、どちらも国の伝統や国体を守る姿勢を綱領に掲げ、再生可能エネルギー偏重の見直しやスパイ防止法の制定などに言及しています。
ポイント
- 日本保守党:重点政策を項目ごとに提示(改訂日あり)
- 参政党:7分野の方針+具体策は追加・更新していく形式
- 共通点:国体重視、再エネ見直し、スパイ防止法など
両党の成り立ちと理念・綱領の比較
政策の違いを理解するには、まず両党がどのような考えで結党されたのかを知っておくと比較しやすくなります。
日本保守党の理念・綱領
日本保守党は、結党宣言で「日本を守る」「日本を豊かに、強くする」という問題意識を掲げて発足しました。
党規約に記載された理念では、「国民・領土および領海・国体を守り、日本を豊かに強くし、国民福祉の向上と世界平和への貢献を目指す」という趣旨が示されています。
綱領の主な内容は以下のとおりです。
- 国体を守り、伝統文化を継承し、協和社会をつくる
- 国防力の保持・強化、憲法改正を含む法整備
- 減税と行政の適正化で負担を軽減し、可処分所得増を図る
- 議員報酬など処遇の不断の見直し
- 農林水産・鉱工業の増産、先端分野への投資
- 価値観外交の推進、国益最大化と世界平和への貢献
また、結党宣言では、歴史観や国柄への言及とともに、移民政策やLGBT理解増進法などへの問題提起も含まれています。
参政党の成り立ちと理念・綱領
参政党は、「危機感を持った有志が集まり、ゼロからつくった国政政党」と自らを説明しています。
公式サイトの「参政党について」ページには、「特定の支援団体も資金源もない」「普通の国民が集まり活動している」という趣旨が記載されています。
理念は「日本の国益を守り、世界に大調和を生む」と明記されています。
綱領の主な内容は以下のとおりです。
- 天皇を中心にまとまる平和な国
- 自立と繁栄を目指す
- 精神と伝統を活かした調和社会モデルの構築
理念・綱領の比較まとめ
両党とも「国体」「伝統」を大切にする点は共通しています。違いとしては、日本保守党が結党宣言で具体的な問題提起(移民政策など)を盛り込んでいるのに対し、参政党は「支援団体を持たない国民政党」という成り立ちを前面に出している点が挙げられます。
主要政策の比較(5分野)
ここからは、両党の公式サイトに掲載されている政策を分野別に比較します。日本保守党は「日本保守党の重点政策項目」、参政党は「参政党の政策 2026(政策カタログ)」を主な出典としています。
経済・財政
日本保守党の主な政策
- 食料品(酒類含む)の消費税率を恒久的に0%にする
- 省庁・事業・海外拠出金などの整理で減税財源を確保
- 所得税減税(いわゆる「壁」の解消、控除額の引き上げ)
- 地方税(住民税)減税を全国で推進
参政党の主な政策
- 消費税の段階的廃止
- インボイス制度の廃止
- 国民負担率に上限の考え方を設ける
両党とも減税の方向性では一致していますが、日本保守党は「食料品0%」など品目を絞った提案、参政党は「段階的廃止」という包括的な方針を示しています。
子育て・教育
日本保守党の主な政策
- 教科書検定制度(特に歴史)の全面的な見直し
- キャリア教育の拡充、専門学科(商業・工業・高専・農業科など)の無償化
- 内申書制度の改善、学校カウンセラーの導入促進
- 少子化による「大学余り」の解消(補助金減・統廃合促進)
- 留学生制度の見直し(安全保障の観点から出身国を厳選)
- 出産育児一時金の引き上げ(国籍条項を設ける方向)
参政党の主な政策
- 0〜15歳の子どもへの給付金
- 教育・少子化対策・子育て支援を政策分野として重点化
日本保守党は教育制度の見直しに多くの項目を割いており、参政党は子どもへの直接給付を掲げている点が特徴的です。
社会保障・医療
日本保守党の主な政策
- 男女共同参画事業支出の抜本的な見直し
- 共同親権制度の導入(民間法制審案を軸とする方向)
※医療・年金の包括的な制度設計については、重点政策項目ページの範囲では章立てとしてまとまった記載は確認できませんでした。
参政党の主な政策
- 政策カタログに「健康・医療」の章があり、医療分野の方向性を記載
※参政党の新型コロナワクチンに関する主張は、政策カタログとは別の提言ページや検証資料(PDF)に記載されています。
外交・安全保障
日本保守党の主な政策
- 憲法9条改正(2項削除、自衛のための実力組織保持を明記)
- 自衛隊法改正(名称変更、在外邦人・協力者の救助など)
- 海上保安庁法改正(対処力強化)
- スパイ防止法の制定、諜報専門機関の設置
- 外国勢力による不動産(特に土地)買収の禁止
- 価値観外交(自由・民主・法の支配・人権を共有する国との連携強化)
- 日本版ウイグル人権法・強制労働防止法の制定
- 拉致問題への圧力強化・国際連携
- 日本版「台湾関係法」「台湾旅行法」の制定
参政党の主な政策
- スパイ防止法の制定
- 日本版NATOなどの構想
外交・安全保障については、日本保守党がより多くの具体的な法整備案を列挙しています。スパイ防止法の制定は両党に共通しています。
エネルギー・環境
日本保守党の主な政策
- 過度な再生可能エネルギー依存の見直し
- 再エネ賦課金の廃止
- エネルギー分野への外国資本参入を禁止する法整備
- 火力発電技術の有効活用
- 電気自動車への補助金廃止
参政党の主な政策
- FIT(固定価格買取制度)の廃止
- 水力発電(中小水力)の普及
- 次世代原子力(小型モジュール炉)や核融合の研究支援
- メガソーラーなどによる自然破壊への見直し
- 電気自動車への一方向な誘導はしない方針
両党とも再生可能エネルギー偏重の見直しという方向性は共通しています。違いとしては、日本保守党が再エネ賦課金廃止や外国資本規制など制度・規制面を強調しているのに対し、参政党は水力・小型モジュール炉・核融合など技術の選択肢を幅広く示している点が挙げられます。
違いが際立つポイント
ここまで見てきた内容をもとに、両党の違いが特にわかりやすい点を整理します。
エネルギー分野の強調点
再生可能エネルギー偏重を見直すという方向性は両党に共通しています。ただし、強調するポイントには違いがあります。
日本保守党は、再エネ賦課金の廃止やエネルギー分野への外国資本参入禁止など、制度や規制の面から見直しを提案しています。
参政党は、水力発電の普及や次世代原子力(小型モジュール炉)、核融合研究への支援など、技術の選択肢を幅広く示す形で方針を打ち出しています。
どちらが正しいという話ではなく、アプローチの仕方に違いがあるということです。
党の成り立ち・自己説明の打ち出し方
党としてどのような存在かを説明する際の打ち出し方にも違いがあります。
参政党は、「特定の支援団体も資金源もない」「普通の国民が集まって活動している」という点を公式サイトで前面に出しています。
日本保守党は、結党宣言で「日本を守る」「日本を豊かに、強くする」という問題意識を掲げ、歴史観や国柄への言及を含めた形で党の立場を示しています。
政策の示し方
政策をどのように提示するかという点でも、両党には違いがあります。
日本保守党は、重点政策を項目ごとに改訂日つきで一覧にして示す「メニュー提示型」です。
参政党は、7つの分野で方針を示し、具体策は党員が立案して追加・更新していくと明記しています。いわば「骨格を示して育てていく型」といえます。
この違いは、それぞれの党が政策づくりをどのように考えているかの表れともいえます。
よくある質問(FAQ)
- 日本保守党と参政党はどちらも保守政党ですか?
-
はい、両党とも国の伝統や国体を大切にする姿勢を綱領に掲げており、保守系の政党といえます。ただし、政策の具体的な内容や強調するポイントには違いがあります。
- 両党に共通している政策はありますか?
-
あります。たとえば、再生可能エネルギー偏重の見直し、スパイ防止法の制定、減税の方向性などは両党に共通しています。
- 消費税についての考え方は同じですか?
-
減税という方向性は共通していますが、具体案は異なります。日本保守党は食料品の消費税0%、参政党は消費税の段階的廃止を掲げています。
- 政策は今後変わる可能性がありますか?
-
はい、どちらの党も政策を更新する可能性があります。参政党は具体策を追加・更新していくと明記しており、日本保守党も重点政策に改訂日を付けて掲載しています。最新情報は各党の公式サイトでご確認ください。
まとめ
日本保守党と参政党の違いについて、理念・綱領から主要政策まで比較してきました。最後に要点を整理します。
この記事のポイント
- 両党とも国体や伝統を大切にする保守系政党だが、政策の示し方や強調点に違いがある
- 日本保守党は重点政策を項目ごとに提示、参政党は7分野の方針+具体策を更新していく形式
- 経済政策では、日本保守党が食料品消費税0%、参政党が消費税の段階的廃止を掲げている
- エネルギー分野では、制度・規制面を強調する日本保守党と、技術選択肢を幅広く示す参政党という違いがある
- スパイ防止法制定や再エネ偏重見直しなど、共通する政策もある
最も重要なのは、両党とも政策は更新される可能性があるという点です。選挙や政治参加の際には、必ず各党の公式サイトで最新の情報をご確認ください。
ご自身の考えに合う政党を見つける参考になれば幸いです。
主要出典
日本保守党
参政党
※本記事は2026年1月29日時点の各党公式サイト掲載内容に基づいています。政策は更新される場合がありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。


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