鳥取砂丘への旅行を計画していて、「熊が出るって本当?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、鳥取砂丘の中心部での熊の出没は、県の公表資料上では見当たらない状況です。ただし、砂丘の近接エリアでは目撃例が掲載される年もあるため、「ゼロではない」という認識で念のための対策をしておくと安心です。
この記事では、鳥取県や鳥取市の公式情報をもとに、砂丘での熊出没の実態と安全な歩き方を分かりやすく整理しました。
この記事で分かること
- 鳥取砂丘で熊が多発している状況があるのか
- 注意すべき範囲(砂丘内/周辺)と季節・時間帯
- 熊対策と砂丘特有の危険(暑さ・やけど・海・トイレ)への備え
鳥取砂丘で熊は出る?まず押さえたい結論
「鳥取砂丘で熊が出るのか」という疑問に対して、現時点で言えるのは「砂丘の中心部で熊の出没が多発している状況は見当たらない」ということです。
鳥取県が公表しているクマ出没情報の一覧を見ると、「鳥取砂丘」という地名が頻繁に登場する状況は見られません。砂丘のど真ん中で熊に遭遇することを前提に、過度に身構える必要はないと考えて良いでしょう。
ただし、砂丘の近接エリアでは目撃や痕跡が報告されている年があります。たとえば鳥取市福部町や浜坂といった、砂丘から車で数分の場所では、県の一覧に記載が見られます。
つまり、散策ルートや訪問する時間帯によっては「可能性がゼロとは言い切れない」というのが現実的な見方です。砂丘の中心部は安心しやすいけれど、周辺の林に近い側や道路沿いでは念のため意識しておく、というバランスで考えておくと良いでしょう。
押さえておきたいポイント
- 砂丘中心部での熊多発は県の資料上では見当たらない
- 近接エリア(福部町・浜坂など)では目撃例あり
- 熊の目撃はゼロではないが過度に怖がらなくて良い状況
なぜ砂丘は熊が居続けにくいのか
鳥取砂丘で熊が出にくいとされる背景には、ツキノワグマの生態と砂丘の地形が関係しています。
ツキノワグマは基本的に森林に暮らす動物です。木の実や昆虫などを食べながら、山の中を移動して生活しています。鳥取県の管理計画でも「県東部の山域が主な生息地」と記載されており、山から離れた開けた場所に定着することは少ないと考えられています。
一方、鳥取砂丘は見渡す限り砂が広がる開放的な地形です。木々がほとんどなく、隠れる場所も食べ物もありません。熊にとっては長く居続けるメリットがない環境といえるでしょう。
ただし、県の計画には「県内のほぼ全域で目撃・痕跡情報がある」とも書かれています。砂丘の周辺には林や果樹園、集落もあるため、そうしたエリアでは油断しないことが大切です。砂丘の中心部と周辺では状況が異なる、という点を頭に入れておくと安心できます。
補足:ツキノワグマの行動パターン
ツキノワグマは主に早朝や夕方に活動し、日中は休んでいることが多いとされています。砂丘周辺を通る場合も、こうした時間帯は少し意識しておくと良いでしょう。
鳥取県の熊出没データと砂丘周辺の事例
鳥取砂丘を訪れる前に、県全体の熊出没状況を把握しておくと、過度に怖がらずに済みます。
県全体の出没件数
鳥取県が公表しているクマ出没情報によると、令和6年度は272件、令和7年度は91件(令和7年12月25日時点)の目撃・痕跡・捕獲情報が報告されています。
令和7年度の内訳は、目撃・痕跡が74件、死体が1件、捕獲が16件となっています。年度によって件数に増減があり、令和6年度と比べると令和7年度は少なめの傾向です。
なお、県の出没情報には「クマと断定できない情報も含む」という注意書きがあります。すべてが確実な目撃情報というわけではない点も、合わせて知っておくと冷静に判断できます。
データを見るときの注意点
令和7年度の件数は12月25日時点の途中経過です。今後増減する可能性があります。また、県の情報には未確定のものも含まれています。
砂丘周辺で確認できる目撃例
砂丘の中心部ではなく、近接エリアでは目撃や痕跡の報告が見られます。
たとえば、令和7年度の一覧には鳥取市福部町(福部町細川・福部町湯山など)の記載があります。福部町は砂丘のすぐ近くに位置するエリアです。
また、令和6年度の一覧には「浜坂(こどもの国)」で足跡が確認されたという記載もあります。こどもの国は砂丘から車で5分ほどの場所にある施設です。
これらは砂丘のど真ん中ではなく、あくまで「近接エリア」での情報という点がポイントです。砂丘の中心部を普通に散策する分には、それほど神経質になる必要はないでしょう。ただし、砂丘の端のほう、特に林に近い側を歩くときや、周辺道路を通るときは少し意識しておくと安心です。
注意したい季節と時間帯
熊の出没には季節や時間帯による傾向があります。鳥取砂丘を訪れるタイミングを考えるときの参考にしてください。
鳥取市の公式サイトでは、10月から11月にかけて出没が増える傾向があると案内されています。この時期は冬眠に向けてエサを求めて活発に動き回るため、山から里に下りてくる個体が増えやすいとされています。
また、熊は早朝や夕方に活動することが多い動物です。鳥取砂丘は24時間立ち入りができるため、朝夕に訪れる方もいらっしゃいますが、特に秋の朝夕は砂丘周辺の林縁や道路沿いで念のため注意しておくと良いでしょう。
とはいえ、平常時であれば過度に怖がる必要はありません。「秋の朝夕は少し意識を高めておく」「単独ではなく複数人で行動する」といった基本を押さえておけば、安心して砂丘観光を楽しめます。
時期のポイント
- 10〜11月は出没が増える傾向あり(冬眠前の活動期)
- 早朝・夕方は熊の活動時間と重なりやすい
- 平常時は過度に心配せず、念のため行動を整える
鳥取砂丘での安全な歩き方
鳥取砂丘を安全に楽しむために知っておきたい対策をまとめました。実は熊対策よりも、砂丘特有の危険への備えのほうが現実的には重要です。
熊対策の基本
砂丘周辺で熊に遭遇する可能性に備えて、基本的な対策を押さえておきましょう。
まず、朝夕の時間帯に林縁や周辺道路を歩くときは、できれば単独行動を避けることをおすすめします。複数人でいれば自然と話し声がするため、熊に人の存在を知らせることができます。
単独で行動する場合や静かな場所を歩くときは、鈴やラジオなど音の出るものを身につけておくと安心です。熊は基本的に人を避ける動物なので、こちらの存在を早めに知らせることで遭遇を防ぎやすくなります。
万が一遭遇してしまった場合は、絶対に走って逃げないでください。熊は動くものを追いかける習性があります。落ち着いて熊から目を離さず、ゆっくりと距離を取るようにしましょう。大声を出したり、背中を見せて逃げたりすると刺激になる可能性があります。
砂丘特有の注意点(こちらのほうが現実的に重要)
鳥取砂丘では、熊よりもむしろ砂丘ならではの環境に注意が必要です。特に初めて訪れる方や家族連れの方は、以下の点を必ず確認しておいてください。
砂丘で気をつけたい4つのポイント
1. 夏の砂は想像以上に熱い
真夏の砂丘では、砂の表面温度が60℃以上になることがあります。裸足で歩いたり、薄い靴底のサンダルで歩いたりすると、やけどをする危険があります。しっかりした靴を履いていくことをおすすめします。
2. 日陰がほとんどない
砂丘には木がほとんどなく、日差しを遮る場所がありません。特に夏場は熱中症のリスクが高まります。水分・帽子・日焼け止めは必須です。体調が悪くなったら無理せず引き返す判断も大切です。
3. 砂丘内にトイレがない
広い砂丘の中にはトイレがありません。出発前に必ず済ませておきましょう。奥まで行ってから戻るのは想像以上に体力を使います。特にお子さん連れの方は要注意です。
4. 海での遊泳は禁止
砂丘の先には海が広がっていますが、砂丘地先海域は条例で遊泳禁止となっています。泳ぎたい場合は、近くの海水浴場を利用してください。
家族連れの方へ
お子さんは砂の熱さに気づきにくく、夢中で遊んでいるうちに熱中症になることもあります。こまめに水分補給をさせて、休憩を挟みながら散策するのがおすすめです。
現地の拠点と問い合わせ先
鳥取砂丘を訪れる際は、鳥取砂丘ビジターセンターを起点にすると安心です。初めての方や家族連れの方には特におすすめします。
鳥取砂丘ビジターセンター
ビジターセンターでは、砂丘の歩き方や注意点について、スタッフから直接説明を受けることができます。館内には砂丘の成り立ちや自然についての展示もあり、散策前に立ち寄ると砂丘をより楽しめます。
鳥取砂丘ビジターセンター
- 開館時間:9:00〜17:00
- 休館日:年中無休
- 入館料:無料
- 電話:0857-22-0021
- ガイドスタッフ常駐
散策前に最新の情報を確認しておくと、安心して砂丘を楽しめます。天候や砂の状態など、その日の状況に合わせたアドバイスをもらえるのも心強いポイントです。
熊を目撃したときの連絡先
万が一、砂丘やその周辺で熊を目撃した場合は、以下の窓口に連絡してください。
連絡先一覧
- 鳥取市(代表):0857-22-8111
- 福部町総合支所(産業建設課):0857-30-8666
- 鳥取県(鳥獣対策課):0857-26-7872
- 鳥取警察署:0857-32-0110
目撃情報を伝える際は、場所・時間・熊の大きさや行動などをできるだけ具体的に伝えると、対応がスムーズになります。
よくある質問
- 鳥取砂丘の中心部で熊に遭う可能性はありますか?
-
県の公表資料を見る限り、砂丘の中心部での熊の出没は見当たらない状況です。砂丘は開放的で木がなく、熊が定着しにくい環境といえます。ただし、周辺の林に近いエリアでは目撃例があるため、砂丘の端のほうを歩くときは念のため意識しておくと安心です。
- 子連れでも安心して鳥取砂丘を観光できますか?
-
はい、基本的には安心して楽しめます。熊よりもむしろ、砂丘特有の環境への備えが大切です。夏は砂が高温になるためしっかりした靴を履かせること、日陰がないため水分補給と帽子を忘れないこと、砂丘内にトイレがないため出発前に済ませることを意識してください。
- 鳥取砂丘で気をつけるべきことは何ですか?
-
熊の心配よりも、砂丘特有の環境への対策が重要です。特に夏場は砂の表面温度が60℃以上になることがあり、やけどや熱中症のリスクがあります。また、砂丘内にはトイレがなく、海での遊泳は条例で禁止されています。
まとめ
鳥取砂丘の熊出没情報について、県や市の公式データをもとに整理しました。
この記事のポイント
- 砂丘中心部で熊が多発している状況は、県の資料上では見当たらない
- 近接エリア(福部町・浜坂など)では目撃例がある
- 10〜11月や朝夕の時間帯は、周辺の林縁で念のため注意
- 熊対策より砂丘特有の危険(暑さ・やけど・トイレ・海)への備えが現実的に重要
最も大切なのは、過度に怖がりすぎないことです。砂丘の中心部は開放的で、熊が居続けにくい環境です。基本的な対策を知っておけば、安心して鳥取砂丘の絶景を楽しめます。
初めて訪れる方や家族連れの方は、まず鳥取砂丘ビジターセンターで情報を確認してから散策をスタートするのがおすすめです。スタッフから最新の状況を聞けるので、より安心して過ごせます。
ぜひ準備を整えて、日本有数の砂丘の風景を楽しんできてください。
※本記事は2026年1月4日時点の公式発表・報道をもとに作成しています。最新の状況は、必ず自治体などの公式情報もあわせてご確認ください。


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